近況

転職決定しました。4月1日より新天地で社会の歯車になります。


R-1ぐらんぷり

サンドウィッチマンが優勝した時くらい、いやそれ以上の喜びだった。『人志松本の〇〇な話』で初めて見てから約7年、ずっと応援してきたハリウッドザコシショウがついに、その圧倒的なパワーで優勝を果たした。笑い過ぎて泣く、という体験はR-1を視聴していて初めてのことだったし、結果(優勝)が嬉しすぎて泣いたのも初めてだった。今までは「これだけ面白い芸人が売れないなら芸能界なんてクソだ」と思ってたけど、時代がハリウッドザコシショウに追い付いていないだけだった。そして今ようやく時代がハリウッドザコシショウに追い付いたのだ。


さて、M-1キングオブコントも分かりやすいネタが優勝みたいなつまらん流れだった中で、R-1はハリウッドザコシショウ優勝。この意味が分かりますか皆さん。「似てて面白い」というモノマネの時代は終わって、これからは「似てないから面白い」というモノマネの時代がやってくるんですよ。かつてコロッケが一斉を風靡した時のように。これを牽引するのがハリウッドザコシショウなんです。


たぶん、完璧なモノマネを披露する芸人のことを面白いと思う人はハリウッドザコシショウのことを面白いと思えないのだろう。しかし、そんな「モノマネが似てる=面白い」という図式に飽きた、いやそもそも「似ているから何なんだ、本人呼べばいいだろ馬鹿かよ」と思っている人間にとってハリウッドザコシショウは既存の概念やルールをぶち破るお笑い界の救世主なのだ。「モノマネ」って言ってるのに1ミリたりとも似ていない、そもそも何を言っているのかすらわからない、というネタ。こんな異常なものを「芸」として成立させてしまう圧倒的なパワー、スキル、そして天性の才能。ネタもトークスキルも学生レベルの芸人が蔓延する今の時代だからこそ、ハリウッドザコシショウのような本物の芸人が必要だ。


細かな部分の共感による笑いとか稚拙さを逆手に取った笑いとか、そういうのはもういいんですよ。それは中川家出川哲朗といった歴戦の強者がとっくに通ってきた道で、芸歴5年10年程度の芸人がそれをやったところで彼らに敵うわけがないんです。ハリウッドザコシショウの笑いは明らかに新しい。源流は前述したようにコロッケの「デフォルメしすぎたモノマネ」なんだろうけど、その原型すらもはや残っていない。「ヤバいサラリーマン」なんてその典型だ。まずおれたちはそんなサラリーマンを見たことがない。見たことがないのに「ああヤバいな」と思ってしまう。説得力が桁違い。何ひとつリアルさがないのに、おれたちはそれらをリアルなものとして受け取り、納得し、笑わされてしまう。リアルじゃないものをリアルに見せられる、これだけで本来は飯を食っていける素晴らしい才能なのだ。それはお笑いに限らず、フィクションの代表選手である映画やドラマやアニメや小説だってそうだ。


あんまりグダグダ言っても仕方ないので、とにかく全人類はハリウッドザコシショウのネタを一度は見るべきだ。そして本物の「芸」を感じろ。


最近の本

『有頂天家族 二代目の帰朝』を読んだ。前作よりパワーダウンしてる感はあるけど、まあ三部作のうちの二作目(つなぎ)なので仕方ない。それよりその翌日に読んだ原田マハの『翔ぶ少女』が良かったのでいよいよ『ロマンシェ』読むしかねえなという気持ちが高まってる(まだ読んでいない)。


しかし何だかんだで森見登美彦作品で一番好きなのは『ペンギン・ハイウェイ』なので、有頂天家族の最終作はこれを超えるものになることを願っている。


最近のアニメ

魔法つかいプリキュアの使う魔法、ほぼ全部物理攻撃だった。


最近の音楽

珍しく2月に傑作が出てこなかった。3月も低調気味。今のところ今年は不作っぽいのだけど春のfhanaに期待するしかない(大名曲「ホシノカケラ」がようやく収録されるとのこと)。あとLACCO TOWERのメジャー2枚目のアルバムとか、ボタニカルハウスから出る菅谷協太の新作とか早見沙織デビュー盤とか(1st,2ndシングルともにカップリング曲のほうが最高という珍現象が起こっているので逆に期待)、あと何と言っても今年ついにアニメタイアップ(『うしおととら』ED)を獲得してようやく陽の目を浴びることとなったLUNKHEADのシングルが一番楽しみですね。ラッコもランクもそのうちアニメタイアップされる、と言っていたおれの主張が正しかったことが2016年になって漸く証明された。


海外も同様にいまいちピンとくるものが出てこない。いや良いのはあるんだけど、去年のナタリー・プラスや一昨年のリアル・エステイトに比べればまだ全然足りない。今後リリースされるもので期待できるのはVampire WeekendとかWeezerの新作か。まあ現状は様子見です。


・・・


それより何より「フリースタイルダンジョン」ですよ。これがもう死ぬほど面白い。正直アニメ見るよりフリースタイルダンジョン見るほうが楽しいです。2016年の今、これを見ないようでは社会でやっていけません。


しかしつい3ヶ月ほど前に「ヒップホップの良さがいまいち分からん」と言っていたおれが今や日本語ラップにどっぷりハマっているの、自分でも笑えてくる。フリースタイルダンジョンに出場したチャレンジャーやモンスターたちの作品を買いまくって聴き漁るという日々を過ごしているのだけど、やっぱ録音物というものはどうしても緊張感とか伝わりにくいし、おれはそもそも即興性の高いラップに惹かれたフシがあるので、まだ完全にはハマれていないという感じだ。録音物の魅力が分かるように日々邁進しています。ちなみに英語の書き取り読み取りは人並み以上に出来る(はず)けど、話す/聞くということがほとんど出来ないので未だに海外のヒップホップ作品は苦手(ただNasの「No Introduction」はめっちゃ名曲)です。


フリースタイルダンジョンはもちろんチャレンジャーとモンスターの熱いフリースタイルバトルがすげえ面白いのだけど、最初は探り探りだったモンスターたちが徐々に打ち解けていく様子とか、ゲストライブとか、般若のしょうもない小芝居とか、モンスターたちの日常紹介VTRなんかも見ていて面白い。とにかくまるごと面白い最高のコンテンツなのです。もう一度言いますがこれを2016年の今見ないようでは社会ではやっていけません。とりあえずDOTAMA VS ACE、焚巻 VS 般若、CHICO CARLITO VS R指定 あたりがベストバウトなので見てみましょう。公式Youtubeアカウントで全話配信されています。





・・・


さて、3月はなぜか楽しい予定が頭からケツまでぎっちり詰まってるのでこれが最後の青春だと思って駆け抜けます。今までありがとうございました。それでは。

2015年ベストトラック

年ベス遅くなりました。年末に無駄に長い秋アニメまとめ書いていたけど本当はこれがやりたかったんだぞ!!!おれは!!!!!

というわけでいつものあれです。何故こんなに遅れたかというと「年末に力を使い果たしたため」と「『音楽だいすきと見せかけて自意識発露したいだけのクラブ』の集計作業に巻き込まれたくなかった」という2つの理由がありました。上記サイトと「地◯室TIMES」という二大音楽糞サイトの執筆者とそれをありがたがって読む連中が纏めて滅びることを今日も願って生きています。

あと各作品へのコメントとか書く気力がありませんでした。もはや死しかない。ちなみに、本当なら今年はベスト35程度になる予定だったのですが、Apple Musicの襲来により母数が例年に比べ100近く増えたので、それに伴ってベスト選出枠を邦洋共に増やした結果、ベストトラックもベストアルバムも選出数が50になりました。同時に死が襲ってきました。

まずはベストトラックから片付けていきます。あとご存知の通り動画を埋め込むと精神が破壊されてしまう人間なのでリンクだけ貼りました。ご了承ください。

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2015年秋期アニメ総括

学習能力ゼロなのでまた今年も12月31日にこんなことをやる羽目になってしまった。正直今年の12月はやること多すぎて真剣にアニメを視聴できなかった気がするのだけど、1クール終わる度にこれを書くのが恒例行事になってしまっているので、何とか捻り出して纏めてみた。これを書き上げる頃にはBUMP OF CHICKENが紅白で歌っていることだろう。



いつもの


評価方法

・評価ポイントは「ストーリー」「キャラクター」「演出」「作画」「音楽(OP・ED含む)」の5つ。各10点満点
・総合評価(ランク)は「SSS」「SS」「S」「A」「B」「C」「D」「E」「F」「Z」とする(各説明は以下参照)

「SSS」~生涯愛せる、墓場まで持って行きたい作品
「SS」~アニメの金字塔レベルの作品
「S」~何度観ても面白いと思える名作
「A」~傑作
「B」~秀作
「C」~良作
「D」~凡作
「E」~駄作
「F」~超駄作
「Z」~黒歴史

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近況

前回の近況報告が今年の2月ということでなんと約10ヶ月もの間が空いてしまった。これはもう「本当のおれは既に死んでいて別の誰かが適当に更新している」説を提唱されても否定できない状態だ。しかし報告するほど近況が充実していたわけでもなく、今回もたまたま今日が誕生日だということを妹や友人からのメールで思い出してそのついで(?)という具合だ。小学生くらいの頃に「歳取ると誕生日とかどうでもよくなる」と言っていた親戚のおっさんの言葉が今になって重くのしかかってくる。


最近のテレビ

キングオブコント2015。シソンヌは去年優勝できて幸運だった。芸人審査員100人だったら確実に評価されていたであろうさらばやギースや巨匠が悉く低評価だったのは中々につらい。

だからといって上位5組がつまらなかったかと言われればそうでもなく、漫才そんな面白くないやんけと思っていた藤崎マーケットなんかはコントすげえ面白かったし、バンビーノはダンソンに匹敵して尚且つ体力の消費がダンソンの半分以下のネタを漸く掘り当てたな、と感心していた。優勝したコロチキも面白かったけどそれより『まもって守護月天!』を死ぬほど見たくなって困った(実家のどこかに録画したビデオが眠っているはず)。



M-1グランプリ2015。過去のM-1の中で一番面白かった。5年の間を開けたのが良かったのか、単純に若手のスキルがめっちゃ上がってるのかはわからんが、とにかくひたすらに面白かった。トップバッターのメイプル超合金なんか過去のどのトップバッターよりも面白かった。売れてくれ。しかしトレンディエンジェルは「M-1王者」という称号より「THE MANZAI王者」という称号のほうが明らかに合っているのでは。2014年にトレンディエンジェルを優勝させなかったのがいけなかった。

ちなみに私的順位は、1位.メイプル超合金 2位.スーパーマラドーナ 3位.馬鹿よ貴方は という感じだった。タイムマシーン3号が3位でも可。


最近のドラマ

『掟上今日子の備忘録』、普通だったら「これただのコスプレじゃねえか!!!」と批判されそうな主人公に新垣結衣を抜擢することでそうした批判全てを無効化しているのがクール。新垣結衣の圧倒的オーラの前では「掟上今日子が新垣結衣のコスプレなのでは…?」という錯覚さえ生まれてしまう。


最近の映画

『劇場版 ガールズアンドパンツァー』を鑑賞。完全にマッドマックスだった。最高。まさかこんなにも早くアニメ版マッドマックスが生み出されるとは思わなかった。今年の夏以降、洋画に引き摺り込まれたはずのおれがまたもやアニメの世界に引き戻されてしまった。


最近のアニメ

どうせそのうち纏めるので割愛


最近の音楽

続々と2015年ベストアルバムが発表されているが、おれは12月末まで絶対に発表しないぞ。
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↑ちなみに今年のベストミニアルバムツートップはこちらです。


最近の本

今さらになって読んだ原田マハ『楽園のカンヴァス』が非常に素晴らしくて、読む気がなかった最新作『ロマンシェ』も読むかという気になってしまった。

そういえば以前「一番好きな日本の女性作家は?」みたいな質問をされて、絲山秋子宮木あや子中山可穂の3名まで絞ったがここから1人を選ぶことができなかった。あと辻村深月の本は最新作まで全部読んでるけど当たり外れが激しすぎて「一番好き」とは言えなかった。まあでも『スロウハイツの神様』と『島はぼくらと』はとてつもない傑作なので、この2作を生み出せた時点で作家としては大勝利だよなという感じである。


今年の『このミス』1位は米澤穂信の『王とサーカス』とのこと。確かに面白かったが、ミステリ要素がそんなに強くないので(これ1位か…?)感は否めなかった。ちなみにおれなら有栖川有栖『鍵の掛かった男』、大山誠一郎『赤い博物館』あたりを推す。


その他

転職が決まりました。

2015年夏期アニメ総括

今年の夏は思ったより暑くなかったような気がする。気がするが、休日の朝から昼まで近所で老人たちが碌な防音設備も整えずにカラオケやってて(カラオケボックスではなく自宅にあるカラオケマッシーンを使用しているっぽい)、殺意と眠気に襲われながら布団の中で呻く羽目になっていた。死にたい。
で、WORKINGの最終回はいつ放送されるのだろうと待っていたら「12月末放送決定!!!!!」とか言われたので仕方なく現段階で纏めることにした。なんで年末なんだ。おれは年末何も考えずぐうたらしていたいのに。そういえば「ぐうたら」の語源って「愚(ぐ)+弛(たる)」らしいですね。どうでもいい。
というわけでいつものあれです。年々感想が雑になってきているあたりは勘弁して下さい。一応これでも忙しいのです。



いつもの


評価方法

・評価ポイントは「ストーリー」「キャラクター」「演出」「作画」「音楽(OP・ED含む)」の5つ。各10点満点
・総合評価(ランク)は「SSS」「SS」「S」「A」「B」「C」「D」「E」「F」「Z」とする(各説明は以下参照)

「SSS」~生涯愛せる、墓場まで持って行きたい作品
「SS」~アニメの金字塔レベルの作品
「S」~何度観ても面白いと思える名作
「A」~傑作
「B」~秀作
「C」~良作
「D」~凡作
「E」~駄作
「F」~超駄作
「Z」~黒歴史

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2015年秋期アニメ初回雑感

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今年の夏に『マッドマックス』を鑑賞して以降(もうすぐマッドマックスBDが発売されるのが待ち遠しくて仕方ない、生まれて初めて洋画BDを購入する)、約8年ぶりに洋画熱が再燃しTwitterで勧められたものを次から次へと観るという生活になってきて、そのためまともにアニメを見る暇がないという状況になっている。そのうえ追い打ちをかけるように、9月にはデレステ(アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ)がリリースされた。音ゲーを全くやったことのないおれのような人間でもはまってしまう中毒性がそこにはあった。そもそも「同じ曲を何度も演奏して譜面を覚える」というのはおれが6歳のころからずっとやってきたエレクトーンの練習方法だ。したがってイベントでひたすら同じ曲をプレイさせられるのもおれにとっては苦ではなかった。むしろ懐かしささえ憶えた。MASTERランクの曲も10回程度プレイすればフルコンできるくらいにはおれも音ゲーマーとして成長した(尚LEGNEとあんずのうたは除外するものとする)。ただ、もう少しハイペースでプレイできる曲のレパートリーを増やさないと、そのうち作業ゲーっぽく感じてしまうのだろうなとも思う。



以下雑感。1話のみの感想です。

ルパン三世」新シリーズ

ストーリー、キャラクタ、作画、演出、音楽、これら全てが1話目の時点でもはや完璧に近いのでおれはもう涙ぼろぼろ流しながら視聴を繰り返しています。BGMは懐かしいの多いし、アクションシーンのいくつかは映画を意識したオマージュっぽいものがあるし、現時点でBlu-ray1巻を予約したことも微塵も後悔していない。しかしなんでこれをゴールデンタイムに放送しないんだ…


ランス・アンド・マスクス

今年から事前情報を一切仕入れずアニメ視聴に臨んでいるので、開始3分まではこれが何のアニメなのか全く分からず(キャラデザが少し『ひだまりスケッチ』あたりを髣髴とさせることが気になったが)、「脚本子安秀明ならまあ変なことにはならないだろうな」くらいの気持ちで見ていたら、オープニング後に主人公がしっかりとモノローグで説明してくれたので概要は把握できた。なんて親切なアニメなんだ。老人のおれは涙で視界が霞んで画面が見えないぜ。しかし話が進むにつれて、これがファンタジーとか関係ないコメディ成分強めのラブコメだと分かったのでだいぶ視聴が楽になった。三森すずこは明らかにシャロを憑依させているし、馬は『ワルキューレ ロマンツェ』のおかげでギャグ要員のイメージが強いし、小澤亜李は完璧な仕事をしていた。見続けない理由がない。


追記
2話を見た結果このアニメで一番可愛いのは馬だと分かった。馬はよい。


ヤング ブラック・ジャック

今期のなぜゴールデンタイムで放送しないんだ枠その2。いや、確かにヤングブラックジャックは見た目残念ながらちょっと気持ち悪いのだけど、内容自体は原作からそこまで逸脱してはいないし(政治的な臭さは多分にあるのだけど)、キャラデザも月曜夜7時に放送していた頃の『ブラック・ジャック』を意識していて、これもまたおれの懐かしさポイントを的確に突いてくる。ただどうにも演出とキャラクタのやり取りに僅かな不快感があって、今後このへんを払拭できるかで視聴継続か否かが決まってくる。ちなみに一番面白かったのはヤングブラックジャックがいきなり先輩研修医の前で半裸になったシーンだった。


ハッカドール THE・あにめ~しょん

\ファンタジスタッドー/


影鰐-KAGEWANI-

闇芝居っぽい。そういえば闇芝居の続編はまだなのか。おれは闇芝居を見たいんだ。


ヘヴィーオブジェクト

まさか説明(それも主人公のナレーション)だけで冒頭5分も消費するとは思わなかった。原作者の鎌池和馬といえば初期の禁書目録はクソほど読みづらくて「これなら『ドグラマグラ』読んだほうがマシじゃねえか!」と憤って結局途中で読むのを放棄してしまった。そもそもおれは10巻以上続くライトノベルを読むのが苦手なのだ。小説は各巻同士に繋がりがあっても構わないが、基本的には1巻完結であってほしい。だから綾辻行人館シリーズとかは好きでずっと読んでいたりする。

冒頭5分で大事な説明終わり!よっしゃ!!!と思っていたらそこからずっと主人公もヒロインも説明口調でうげげげげげーっと泡吹いて倒れたのでこのアニメは健康に良くない。健康に良いアニメを見たいんだよおれは。


ノラガミ ARAGOTO

3回に1度は「ノラガミ ARIGATO」に見えてしまうので普通にシーズン2とかでよかった気がする。2期と言いながら内容は1期からそのまんま直結しているので遅めの分割2クール目みたいな印象なんだけど、1期放送前からずっと原作読んでいたので難なく2期へ突入できた。しかし陸巴ってこんなに早めに黒幕バレしたかなと思って原作改めて読んだら普通に早い段階で黒幕っぽさ醸し出していた。グッバイおれの記憶力。


金田一少年の事件簿R

頼むから作画もうちょっと頑張ってくれ…


学戦都市アスタリスク

脈々と受け継がれてきたMF文庫J原作アニメの息吹をわずか1話目にして感じられる。開始3分でいきなりサービスシーンに突入してしまうような欲望にのみ忠実に従う態度や、ノルマやチュートリアルかのように唐突に戦闘を行うことによりこちら側が抱く倦怠感。ああこれだ、これがMF文庫J原作アニメだよ、この「量は無駄に多いくせにさほど美味くもないラーメンを食っている」ような感覚にさせてくれるB級中のB級アニメ。食い過ぎると胃もたれしてしまうので心に余裕があるときに視聴していく所存です。


追記
2話もハーレム系ラブコメ作品のテンプレートをひたすら忠実になぞっていて素晴らしい。まさか2015年にもなってこんなアニメに出会えるとは思わなかった。


落第騎士の英雄譚

まさか1クールに2つも開始3分以内にヒロインの下着が露わになるアニメを見ることになろうとは思わなかった。ちなみにもうひとつは言うまでもなく『学戦都市アスタリスク』である。監督が大沼心なのでもうちょっと抽象的な表現で誤魔化してくるのかなと思ったらストレート中のストレートだった。というかこれ1話段階だとアスタリスクとほとんど大差ない。アスタリスクはファンタジーに、こちらはコメディに寄っているくらいしか違いはない。あと「英雄譚」を「キャバルリィ」とは読みたくねえ。


しかし最近は主人公がそこそこ強い地点からスタートする場合が多いので、主人公が最弱地点からスタートするというのは一周回って新鮮だった。だったのに、主人公とヒロインの模擬戦が始まった瞬間、主人公が相手の技を盗んで「枝葉を辿って理に至れば全てを理解できる、そして超えられる!!」とか言い出したので白目剥いて卒倒した。結局主人公強いんじゃねえか。最強ランクのヒロインに勝ってるし「ランクとは云々…評価項目に存在しない…だから黒金を評価できるシステムは存在しない…」とか言い訳しているし。何なんだこの世界は。何かが間違っているぞ。


終物語

食い入るように見続け、気付いたら1時間近くが経っていた。そこでようやく、これはそういう作品なのだと思い出した。アニメーションでありながら文字を多用する表現、この世のものとは思えない空間。異形の世界の中でただ二人の人間が話し合うだけ。そんなアニメが成立してしまうことそれ自体がもう異常なのだけど、そんな離れ業を易々とやってのけるのが西尾維新でありシャフトであるわけだ。まあ個人的には水橋かおりがほぼずっと喋っているという事実だけで最高に満たされているので他には何もいらないという具合です。水橋かおり主演のアニメが増えたら人生本気出します。


うたわれるもの 偽りの仮面

おれは12年前に発売された原作どころか9年前に放送されたテレビアニメすら一切視聴していない、つまりうたわれるものに関しての知識をほぼ持たない新参者なので、このアニメを視聴するかどうかも放送前に悩んだのだけど、とりあえず1話だけでも見てみようという結論に至った。結果的に、主人公演じる藤原啓治とヒロイン演じる種田梨沙のおかげで何とか最後まで視聴できたというところ。面白いとか面白くないとか、まだそれを判断できる段階に至っていない。3〜4話あたりまで見て視聴方針を決めようと思う。


追記
3話段階でめちゃくちゃ面白いです…


進撃!巨人中学校

どう考えても30分の枠で見るアニメじゃねえ…と思ってたら15分くらいで本編が終わっていきなり実写編が始まったので脳味噌が爆発した。DVDの特典とかでやってくれ。


ハイキュー!! セカンドシーズン

なぜ深夜帯に移動したのだという不満を除けば文句なし。何より潔子さんの出番が増えてよく喋っているのが最高と言う他なくおいおいと泣いている。


追記
2期1〜3話だけで1期全話の倍くらい潔子さんが喋っており感動に打ち震えている。
時は来た。それだけだ。


機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

まさかのガンダム×長井龍雪×岡田麿里 という組み合わせ。ガンダムシリーズに何の思い入れもないおれに視聴させる決め手としては充分だった。岡田麿里自体はさほど好きでもないのだが(映画『心が叫びたがってるんだ。』でだいぶ評価上がったが)、岡田麿里という怨念が脚本執筆の原動力となっているような人間がガンダムという巨大コンテンツの中でどのように存在感を発揮するのか、という点には非常に興味があった。ちなみに長井龍雪は普通に好きな監督です。登場人物を死よりも辛い絶望の底に落とすことも厭わない岡田麿里と、少年少女の心の機微をリアルに映し出す長井龍雪。おれが愛してやまない『ガンダムビルドファイターズ』シリーズとは明らかに真逆の世界観で突き進むことは1話を見れば自明だろう。いきなり主要キャラと思われた1人が容赦なく死んだし。


ガンダムについての基礎知識などほとんどないおれのような人間でもすんなり受け入れられるように「ガンダム」と最低限の要素だけ残して、あとはまっさらの状態から作り上げたという感じ。少年少女たちの視点と大人たちの視点を同時に有するあたり、長井龍雪が目指しているものが何なのか伝わってくる。設定もガンダムシリーズにしてはすっきりしていて分かりやすく見通しが良い。もしかしたら自分の一番好きなガンダムシリーズになる可能性もあるだけに慎重に視聴を重ねます。


温泉幼精ハコネちゃん

アニメの聖地巡礼とか一切関係なく普通に箱根に行きてえ。


小森さんは断れない!

タイトルを見てエロいことを想像する人間とヒューマンドラマを想像する人間と精神破壊系アニメを想像する人間の3タイプに分かれるのは逃れようのない運命なのだ。


コメット・ルシファー

開始わずか3分半で心折れそうになったけどfhanaのOP曲が流れてきたのでよっしゃ見るぞ!!!!!という気持ちに切り替えられた。fhanaに圧倒的感謝。事前情報を一切仕入れていないのだけど、OP映像を見た限りではキャプテンアース+ナディア+ブレイクブレイドエウレカセブン(どっちかというとAO)+ラピュタ、という感じだったのだけど、いざ本編に突入するとそのどれにも属さない何とも不思議なアニメだということが分かってきた。面白いとか面白くないとか、分かりやすいとか難しいとかそういう基準とも違う。とにかく不思議。如何とも形容し難い。上記の中で一番近いのが意外にも『ラピュタ』なのかもしれない。現段階では評価のしようがないし物語のほとんどを把握できていないので、これも3話くらいまで見続けてから諸々判断します。しかし作画は異常に良い。まさか本当にジブリを意識しているのだろうか。


コンクリート・レボルティオ~超人幻想~

今期は変化球が多過ぎるせいで戸惑っている。例年秋といえばオリジナルアニメやラノベ原作、エロゲ原作のラブコメなんかが中心になっている気がするんだけど、今期はそれら全部がいまいちグッと来ないのが残念でならない。結果的に『ゆるゆり』『ごちうさ』あたりの続編や『終物語』『櫻子さんの足元〜』、王道の『ルパン三世』や『ヤングブラックジャック』あたりが本命になりそう。
あとおれは脚本家としての會川昇はそんな好きではないので、水島精二×會川昇 と言われても全く心動かされない。それよりむしろ脚本に辻真先参加という事実のほうがテンション上がる。


しかし時系列がめちゃくちゃで分かりづらい、つまり構成が死ぬほど下手くそだと思うんだけど、會川昇はこれがベストだと思っているのだろうか。何かこう「みんなが分かりづらいとか分かんないとか言ってるものを分かるおれは格好いい」みたいな価値観って未だに残っているのかと思うとげんなりする。分かりづらいものには分かりづらいんだよクソがと言えばいいのだ。ノーと言えない日本人はもう止めにしよう。


追記
2話がめちゃくちゃ面白かったので見直した。これ話によっては大化けするタイプのアニメだ。


ワンパンマン

作画!!!!!!!!!!!!


スタミュ

『Dance with Devils』『おそ松さん』は余裕でいけたんだけどこれは無理だった。ごめんなさい。


てーきゅう 第6期

このままだと10期まで続いてしまう…


おそ松さん

今期一番の衝撃だった。完全に出オチに近いネタなのにそれを20分以上も引き摺る馬力の強さが凄い。加えて唯一の女性メインキャラ、遠藤綾演じるトト子がツッコミをやりながらボケもできるスペックの高いキャラクタで、Aパートは彼女のおかげで出オチ回避できたと言っても過言ではないだろう。Bパートは元ネタのおそ松くんのネタを中心に、メタっぽいネタと他作品のパロディを組み合わせて無理矢理ギャグアニメとして成立させており、高松信司より良い意味でタチの悪い藤田陽一の力が遺憾なく発揮されていた。


ただはっきり言ってやっぱり出オチなので、2話以降どうやって話を転がしていくかによって評価が決まるだろう。まあしかし遠藤綾がメイン級で出てくるアニメというだけでおれが視聴を続けない理由はないので結局最後まで見続けることだろう。



ゆるゆり さん☆ハイ!

4年前にはまさかこのアニメがこんな長期コンテンツになろうとは夢にも思わなかった。ともあれ『ゆるゆり』シリーズは相変わらず面白いし、イロモノが多い今期のラインナップの中だと殊更輝いて見える。このアニメが清涼剤になる状況ってわりと危険だと思うけどどうなんだ。『ゆるゆり』っておれの中ではあまり「日常系」のイメージがないし、かといって「百合」というイメージもない。おれの中の百合作品のイメージは『雨の塔』『青い花』あたりで形成されているので、こういう何の煩悶も浮き彫りにならない作品はどうも百合を標榜しているように思えないのだ。


まあそれはともかく『ゆるゆり』自体は好きな作品なので長続きしてほしいし、赤座あかりには幸せになってほしいと思うわけです。


緋弾のアリアAA

まさか今頃になって『緋弾のアリア』という作品が舞い戻ってくるとは思わなかった。でもおれはなんだかんだで4年前の本家本元であるところの『緋弾のアリア』も好きなので、それなりにこのアニメにも期待していたのだけど、いざ視聴してみるとその期待を上回るものが出てきてしまった。嬉しい誤算とはまさにこのことである。中の上くらいだったらいいなと思っていたアニメが上の中くらいだった時のこの興奮。これがあるからおれは未だにアニメ視聴を止められないのだ。


俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツされた件

アニメ化するにあたって「拉致」の部分が「ゲッツ」に差し替えられたという悲しすぎるスタートを切っているアニメ。しかし「ゲッツ」を用いることでダンディ坂野とコラボしたりしていて、何だかんだ宣伝効果は多少なりともあったのかな、と思って視聴に臨んだらOP映像の時点で「このアニメを真面目に見ないでください」と言わんばかりのパロディが敷き詰められており、ならばこちらも肩の力を抜いて見ますね、と早々に視聴態度を決定できたのは良かった。


なんか『彼女がフラグを折られたら』『れでぃ×ばと!』あたりと同じ臭いを感じて懐かしさに浸ってしまった。現段階ではお嬢様学校というより「常識知らずの箱入り娘たちの集い」にしか見えないのがアレだけど、こういう勢いだけで乗り切ろうとするアニメは嫌いではないので取り敢えず経過を見守りたい。3ヶ月後「うおおおゲッツさいこおおおおおお」と叫んでいる未来が微塵も見えないのはこの際置いておこう。


Dance with Devils

まさかの今期ダークホース枠。最近の女性向けアニメの中ではかなり面白い部類だろう。しかも主人公が実質真中らあらさんなのでもう見ないわけにはいかない、というわけです。でもあれだな、最近の女性向けアニメって登場人物が急に歌うものがあまりに多すぎないか(しかも大体に於いて曲がダサい)。でもこれって男性向けの(特にラノベ原作)アニメにありがちな「ヒロインがすぐ脱ぐ」みたいなものなのかな。まあでも心の中で (かしこま!!!) と念じているだけで乗り越えられそうなアニメだという気はする。


主人公の子、月曜日じゃなかったら(お守りが手渡されず)図書館で強姦されていたのでは…みたいな野暮な感想が次々湧いて出てくるけど、その粗さとか理不尽さを笑い飛ばして楽しむのがこのアニメの正しい視聴方法なのだろう。ただ、このアニメを女性はどのような態度・方法で視聴しているのか気になる。おれたちが最近のテンプレヒロインを好きになれないように、世の女性たちもこのアニメの男たちにあまり靡かないのか、それとも一周回って好きになっているのか、おれには分からない。


不思議なソメラちゃん

今期最大のダークホース。作者ちょぼらうにょぽみの時点で何となく予想はしていたが、蓋を開けてみるとその予想の遥か斜め上をいくイカれ具合で約3分間一瞬たりとも気が抜けなかった。ちょぼらうにょぽみには世界がどう見えているのだろう。


櫻子さんの足下には死体が埋まっている

旭川で数年暮らした人間としては冒頭5分のロケーションだけで「うわあロータリーだ!」「護国神社だ!(おれは護国神社から歩いて3分のところに住んでいた)」とめちゃくちゃ興奮してしまった。まさか旭川が舞台の物語だったとは。加えて増毛にもよく訪れていたので「もしかしてここはあの場所では…?」と考えを巡らせるのも楽しかった。ここまで物語本筋ではなく完全に懐かしの景観を楽しむだけの視聴態度なのだけど、開始8分くらいから様子が変わってくる。


ミステリでもありながら猟奇性をも多分に孕んでいて、どことなくホラーめいた雰囲気も漂っている。それでいて生物学・法医学の範疇に収まる知識もそれとなく披露される。素晴らしいバランス感覚だ。検視官でもない櫻子さんがいきなり事件現場に赴いて死体を見るという状況は完全に常軌を逸しているが、まあフィクションの範囲内で許されるレベルだ。演出過剰な部分も幾つか見受けられたが、これもまた許されるレベルだった。グロテスクな表現をギリギリのところでオブラートに包んでいたあたりは良かった。


総じて現段階では今期トップ3に名を連ねる出来映え。1話目としての役割をほぼ完璧に果たしている。あと今後も是非旭川の景観を映し出してもらいたい。


対魔導学園35試験小隊

ライトノベル原作アニメの導入が似通ってしまう問題はいつ頃になったら決着がつくのだろうと考えていたら終わってしまった。ヒロインが最初から主人公への好感度マックスじゃないあたりは良いのだけど、如何せんついこの間『空戦魔導師〜』が放送されていたばかりなので、ところどころに既視感を覚えてしまう。ただ、目新しさやグッと惹きつける力はないものの、何だかんだ最後までするりと視聴できたし、今のところ目立った悪い部分も見受けられないので、このままB級アニメとしてやっていけばいいんじゃないでしょうか。


すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

またもやおれの愛する小説がアニメ化される運びとなった。まあこの『すべてがFになる』に関しては先にドラマの方を見ていたのでさほどダメージは無かった。いや、ドラマもドラマでよく頑張ったほうだとは思うのだけど、犀川が謎を解き明かす瞬間の演出とかはやっぱりクドかったし、武井咲もそこまで演技が上手くなかった。そうした不満がドラマに残った中でのアニメ化。正直、アニメ化するならこの作品よりも『百年シリーズ』のほうが良かったと思うわけです、間違いなく。派手なアクションも森博嗣らしい仕掛けも、最低限ミステリという骨格を守るための謎解きも、全てが実写ではなくアニメーション向きなので。


で、およそ何の期待もなく視聴を開始したこのアニメ、ややスローテンポなことや西之園萌絵のキャラデザがやっぱりおかしいということを除けば、意外にも概ね良好だった。原作未読、ドラマ未視聴の人からしたらめちゃくちゃ分かりづらいだろうが、これが森博嗣の生み出す作品なのだと割り切って最後まで見てほしい。


新妹魔王の契約者 BURST

突き抜けたエロはギャグになると証明してくれたダイミダラーや監獄学園に追従するかのようにギャグに振り切れた新妹2期。キャラクタ同士の会話や思考が完全に頭悪いのだけど、おれはスノッブ臭漂わせてるものより、こういう頭悪いもののほうが圧倒的に好きだ。中には頭悪いように見せかけて実はめっちゃ頭良いというものもあるが、これは完全に混じりっ気なしの頭の悪さ。考えうる限り最高の方向に進化してくれたこの2期を今見ないでいつ見るというのだ。


ご注文はうさぎですか??

1話目でもう視聴者の心をぐっと掴んでくる手際の良さ。画面に映るだけで華やかさと和やかな雰囲気を醸し出してみせるチノというキャラクタの圧倒的なパワー。このアニメの第一声はリゼの「チノ、おかえり」だったが、それ以前のわずか1分の間に潜む多量の情報がおれたちの認識を揺さぶってくる。まるで今の今までチノが喋りながら歩いていたかのような、そんなキャラクタたちの生き生きした姿を想起させるには充分すぎる1分。この時点でこのアニメが1期を超えてくることが容易に想像できる。そこから繋がるOP曲も最高オブ最高だった。大久保薫に足を向けて寝られない。

今期のラインナップがあまり良くなくて絶望しかけていた時にこのアニメがやってきて、希望と癒しを与えてくれた(天衝がコンテ演出担当してるED映像を見て新たな性癖に目覚めてしまう人とかいるのではないだろうか)。神棚に飾って毎日拝みたいところだが、このアニメの場合は毎日教会の礼拝に参加したほうがいいのだろうか。ともあれ現在の段階では今期トップクラスだし、余程のことがない限りこの地位は変動しないだろう。問題はこのままのレベルで最後までやられるとおれは間違いなくBDを全巻購入して金が無くなってしまうということだ。助けてくれチノ…


終わりのセラフ 名古屋決戦編

やっぱり「惜しい」という気持ちが芽生えてしまうアニメなんだよなこれ。劇伴担当が澤野弘之でなかったら、キャラデザがもう少しのっぺりとしていなかったら、1話の時のノワールっぷりがもっと前面に出ていてくれたら、そんな「もしも」が積み重なって「惜しい」に直結する。ボタンのかけ違いというやつだ。好きな題材であることは間違いない。1期の導入部分はめちゃくちゃ良かった。あの路線でとにかく救いがねえぞという闇、それでも立ち向かっていくのだという一筋の希望、そのくらいの匙加減が良かった。中盤で『青のエクソシスト』を髣髴とさせる展開にシフトしてからおれのストライクゾーンとの間にズレが生じてきた。うーん。この2期でどうにかダークな作風に戻してくれさえすれば…


ヴァルキリードライヴ マーメイド

主人公の名前が「処女まもり」の時点でもうめちゃくちゃ警戒して視聴に臨んだわけだが、結果的には『魔乳秘剣帖』の頃の金子ひらくが帰ってきたという感じで良かった。しかし設定がこれ『ソウルイーター ノット』とほぼ同じなんだけど大丈夫なのか。まあ大丈夫か。こっちは監督金子ひらくでエロ方面を武器に展開するっぽいし。でもなあ、やっぱりおれは黒田洋介が『ガンダムビルドファイターズ』の方法論(熱量)でシリーズ構成やってほしいし、その半分を金子ひらくのエロへの熱量と衝突させて笑いへと昇華してもらいたいんだよ。今期、特にラノベ原作アニメが頭悪い方向に突き抜けたものが多いから余計にそう願っている。

ちなみにこのアニメで一番良かったのは井口裕香の演技だった。インデックス系統のちょいウザ系よりも、こういう艦これの加賀みたいなクール系統の演技のほうが圧倒的に合っていると、おれは『まよチキ!』の頃から言っているぞ。


追記
2話で敷島魅零が処女まもりより歳下だと分かったので今後全力で視聴します。魅零がまもりより1つ歳下だという設定、非常に素晴らしいしこの設定のおかげで例えシナリオが劣悪な方向に転がっても耐えられそうだ。


あにトレ!EX

これはアニメなのか…それとも体育の教材ビデオなのか…教えてくれアーススター……





各作品の1話を視聴した段階では、正直なところ「こりゃ駄目だ、さすがに1年通して豊作というのは難しいか…」と思っていたのだが、2~3話目から徐々にエンジンがかかってくる作品が多く、ちょうど今年の春アニメのような状態になってきた。


ちなみに現段階で1位はルパン三世、2位は櫻子さん、3位はごちうさ2期という感じです。以下にハイキュー2期、うたわれるもの、Dance with Devils、緋弾のアリアAA、鉄血のオルフェンズと続く。
今年の冬、春、夏が異常に豊作だったせいで今期は小粒揃いに見えがちだが、上位3つだけで元を取れそうなレベルだし、上述したように2〜3話以降右肩上がりを見せてくれる作品もあるので、最終的には「今期も豊作だった」と言えそうな感じがする。