劇場版そらのおとしもの 時計じかけの哀女神(エンジェロイド)

見てきました。
以下壮絶なネタバレなので映画観てない人は覗かないように!
そらおと映画

前半部分は今までのおさらい…ではなく日和視点での総集編のような構成。
これが初見殺しの内容でアニメ視聴組にも結構判りづらい感じだったりする。
しかし学祭でのライブ演奏を映画館のスクリーンで見れたことは嬉しかった。
TV版そのままではなく新しく作り直してあるので臨場感が違った。若干音割れはあったもののここは評価したい。



そして中盤。日和が智樹たちの新大陸発見部に入部する話。
まあ相変わらずのこのアニメのノリなわけでここは良かった。つーか日和は言われないと日笠だと分からんレベル。めっちゃ上手い。
生徒会長とか気の強い女子よりもこういう役をもっとやって欲しいもんです。
ここは全編にわたって日和の可愛さに浸れば問題なし。



そして1つ目の問題点。
日和が車に轢かれて死んでしまう場面。
これ原作では夜、智樹と歩いているところで轢かれるのだが、映画では真昼間、横断歩道を渡ろうとして轢かれてしまう。

しかも智樹がいないところで!
こりゃ酷い。智樹が日和の死を目の当たりにするからこそ後のシーンが生かされるのに……



智樹は空見町の丘の上で日和を待っていた(告白されてその返事をするため)が、ニンフとイカロスが日和の死を隠して「日和は来れなくなった」と嘘をつく。
つまりあの、智樹がイカロスたちを心配させないために記憶が消されたフリをした「何で俺慌ててるんだ?」のシーンもなし。えええええええええ。
そして更に、智樹が落ち込んでいるから元気づけよう!のコーナーもなし。メイドニンフ&イカロスが拝めなかった。何このプレイ。
あのちっこかわいいニンフ見れないとかスタッフマジ●●(ry



まあいい、この後には感動の展開が待っているんだ…と自分に言い聞かせながら見続けた。
そしてその後エンジェロイドにされた日和が現れる。
イカロス・ニンフ・アストレアが応戦するも、最終的に日和を殺すしかないというところまで追い込まれ…
ここだった。
ここでニンフが殺そうと決意するも殺せない場面が大きな山場にもかかわらず

演出が淡白すぎる。
溜めも何もなし。ただ智樹がいきなり出てきただけ、という感じになっててこれはもう非常に残念だった。
ここで泣かせるのがそらおとだろ…という思いは宙を舞い……



その後日和との戦闘、本来ならニンフが智樹の応援を受け勝利するはずだった。日和編で1番好きなシーン。
それをあろうことかまさかのイカロスとの心中に持ち込む超展開。ひでぇ。
日和に時限爆弾が仕込まれていて街ごと破壊されるからイカロスのウラヌスシステムで…ってそれ酷くないか、と。



その後、智樹がハングライダーで空中のイカロスと日和のもとに降り立ち、日和に髪留め(あの鈴ついたやつ)を渡し、日和が正気に戻る。
そして日和は皆を巻き込まないために一人消滅する道を選ぶ。いやおかしいって……
ちなみに日和のキスはこのシーンに無理矢理詰め込まれた。そりゃねーよ。



さあ、この後日和がもどってきてハッピーエンド!…と思いきや日和が消滅したところでまさかの

終 わ り
こりゃ酷い、ほんと角川訴えられるぞ…と思ってたら最後、智樹が約束の丘で誰かと邂逅するシーンがあったのでこれが日和ではないかと。まあそうじゃないと怒るわ。



まあざっくり書いたけどほんと酷かった。
評価できるのは総集編のライブ演奏と日和可愛かったことくらい。ほんと日笠こういう役もっとやってくれよ。普通に可愛かったわ。
つーかこの内容はアニメ3期としてやってほしかった。角川ならBDの売上に関わらず3期くらい楽勝だろうに…
とりあえず、アニメ視聴組で原作読んでない人だったら別段何も感じないかもしれない。
しかしアニメも見て原作も見てる人はこれ不満だらけなんじゃないのか。
とりあえず今後のストパン映画がめっちゃ不安になりましたとさ。