2011年春アニメ総括

はい、ついに今期春アニメも全て最終回を迎えてしまいました。
しかしタイバニ、シュタゲ、いろは、日常、青エクと面白い2クール物が残っているので例年よりは寂しさが軽減されたかな。
今期で最も目立ったのは「どの作品も上手く纏めた最終回だった」って点ですかねえ。前期酷かっただけに余計そう思えるのかも。
しかし今期はどの作品も面白かった。前評判通り豊作だったと思います。
一応評価基準再掲。あ、ちょっと変更点あり。



・ランキング制を廃して、ポイント+総合評価制とする
・評価ポイントは「ストーリー」「キャラクター性」「演出」「作画」「音楽(OP・ED含む)」の5つ。各10点満点
・総合評価(ランク)は「SSS」「SS」「S」「A」「B」「C」「D」「E」「Z」とする(各説明は以下参照)

「SSS」〜生涯愛せるレベル。墓場まで持って行きたい作品
「SS」〜アニメ作品の金字塔になりうるレベルの作品
「S」〜何回観ても面白いと思える傑作。
「A」〜傑作
「B」〜秀作
「C」〜良作
「D」〜凡作
「E」〜駄作
「Z」〜黒歴史

◆今期作品個別評価◆

DOG DAYS

犬

ストーリー 4
キャラクター 6
演出 5
作画 6
音楽 7
総合得点 27点
総合評価 D

何だろうな…放送前に予想していた展開と全然違ったというか…平和すぎてなー……
見所は正直言って殆ど無い。声優が無駄に豪華であるといった点くらいかな。ただ動員多すぎて全キャラの名前覚えられなかった。1話からずっと観てたのに「あれ、こいつ何て名前だっけ」みたいな。
最終回も結局ご都合的展開に収束させちゃったんでまあこんな評価です。


戦国乙女〜桃色パラドックス〜

戦国乙女

ストーリー 8
キャラクター 8
演出 9
作画 8
音楽 8
総合得点 41点
総合評価 A

今期1つ目のダークホースだった。
特筆した欠点が見当たらない。粗探してたら逆に良い所ばかり目につくので途中で止めた。
前半はややギャグに重きを置いたゆったりとした展開で、後半にシリアスな急展開もって来るってのが対比としても実に上手かった。
特に光秀の本能寺の変にまつわるストーリーは本当に秀逸。
パチ逆輸入アニメといえばあまり良い印象がなかったんだけど、こんなレベル高い作品が出てしまったら今後の逆輸入アニメにも期待せざるを得ないでしょう。


Aチャンネル

Aチャン

ストーリー 4
キャラクター 7
演出 6
作画 6
音楽 7
総合得点 30点
総合評価 C

ストーリーは皆無なんだけど、この濃い春アニメ勢の中で唯一純粋というか穢れ無きアニメという印象。要するに癒し要因です(笑)
疲れてる時でも苦も無く観れるってのはある意味凄いと思う。
あと1話から最終回に到るまでにトオルがどんどん可愛くなっていくのは観ていて面白かった。
他キャラも馴染んでくるとストーリーなんて無くても見れるあたりは上手い構成だなあと。
そして最終回は不覚にも感動させられた。『はるかぜの化学』が今期1番の挿入歌なのは言うまでもないか。


まりあ†ほりっく あらいぶ

まりほり

ストーリー 6
キャラクター 7
演出 6
作画 7
音楽 6
総合得点 32点
総合評価 C

まさかの4話ブースト。3話切りしないで本当に良かった。
まあ、あの「メス豚にな〜れ〜」がいつ来るのか気になって視聴継続してただけなんですけども(笑)
1話完結型ながら以前の話とリンクさせたり小ネタ挟みまくったりととにかくフリーダムでしたが最後まで楽しめた。
1期同様この2期も良作だと思います。


そふてにっ

そふてにっ

ストーリー 4
キャラクター 7
演出 5
作画 7
音楽 6
総合得点 29点
総合評価 D

良いギャグアニメでした。
ただ可もなく不可もないといった感じでいまいち突き抜けられなかったのが残念。
あと本編で結構テニスしてたのが意外っちゃ意外だった。てっきりけいおん的展開かと…
しかし伊藤かな恵にああいうキャラやらせるあたりは素晴らしかったw


よんでますよ、アザゼルさん

アザゼル

ストーリー 7
キャラクター 8
演出 6
作画 7
音楽 7
総合得点 35点
総合評価 B

いやー予想外に面白かった。特に声優の配役については今期No.1といっても過言ではないと思う。
15分という短い時間を最大限利用して笑い要素を凝縮して詰め込みまくったようなやたらと濃いアニメ。
まあ下ネタ多かったり基本きったない話ばっかなんですが、アザゼルさんとべーやんのキャラがあまりに立ち過ぎててもうそんなんどーでもいいなーと思える辺り凄い。あと佐隈さんかわいい。


星空へ架かる橋

星架か

ストーリー 8
キャラクター 8
演出 8
作画 7
音楽 8
総合得点 39点
総合評価 A

これはもっと評価されてもいい。
エロゲ原作って大概派手にすっ転ぶ作品がほとんどで、そんな中で一握りの成功を手にする作品(最近だとヨスガ)が出るわけですよ。
で、このアニメ、個人的にはかなり上手く纏めてると思うわけで。
何よりこの手の話の主人公によくある優柔不断or自分勝手の要素がない。
極めて清々しい、自分の思いをハッキリと告げる少年で、ここが見てて苦にならないのでポイント高い。
最後はほんと古典的な締めで終るんですがこれが逆に良い終わり方で。
まあこれ以上語ると長くなるので止めときますがとりあえず皆観てみてね。


神のみぞ知るセカイ?

神のみ

ストーリー 5
キャラクター 7
演出 6
作画 8
音楽 6
総合点数 32点
総合評価 C

1期の手法のまま製作しただけあって安定感はある。
安定感はあるんだがやはり各ヒロインのルートにおいて若干テンポが悪かったりといった格差が生じたり。
まあお気に入りだった長瀬センセー回が素晴らしい出来だったので概ね満足してるんですが。
ただちひろは顔変わりすぎだろ…あんなの普通の女の子じゃないって。充分ヒロイン顔だって。


聖痕のクェイサー?

クェイサー

ストーリー 3
キャラクター 6
演出 2
作画 5
音楽 6
総合点数 22点
総合得点 E

これは酷すぎだろ…
いやもう1期の時にはかろうじてストーリーの上に成り立つエロティック要素といった感じだったのに、2期は戦闘殆ど無しだなんて…
ストーリーも全体的に雑な印象。盛り上がりどころもあんまなかった(あってもおっぱ…ソーマ吸うせいで緊張感0にw)。
何か3期フラグ立ってた終わり方だったけど、このクオリティでやるくらいならば止めて欲しいかな。


C

[C]

ストーリー 6
キャラクター 7
演出 6
作画 4
音楽 5
総合得点 28点
総合評価 D

ストーリーは斬新だった。金の動きやその影響を戦闘などの行為により可視化したってのは結構面白いことで。
ただ戦闘のルールがいまいち把握しづらかったりといった、主に戦闘面での問題点が結構多い。
勝敗を決する大事なシーン端折ったりとか。
しかし後半から真朱が一気に可愛くなった。なので転生して公麿の妹にならねーかなーと思ってたので最終回に若干の不満があったりなど。


緋弾のアリア

アリア

ストーリー 5
キャラクター 7
演出 6
作画 6
音楽 7
総合得点 31点
総合評価 C

まあこれに関してはギャグアニメだと思えばいいのです(笑)
もともと原作自体厨ニ全開のトンデモストーリーなので話半分に見とけばおK。
キャラの可愛さと掛け合い観て笑ったりほっこりするのがこのアニメの1番の楽しみ方。
ただ白雪さん派の私としては最後に出番がないのが残念だった(3巻読んでたからわかってたけれど…)。
しかしそんな私を惹き付けるような理子りんかわいいよ理子りんおっと理性が崩壊しtふいc!kgsgしゅ


電波女と青春男

電波女

ストーリー 5
キャラクター 9
演出 6
作画 9
音楽 6
総合得点 35点
総合評価 C

もう作画の綺麗なことといったら…あのブリキ絵をほぼ完全再現ですよ・・・AS姉凄すぎるよマジで・・・
まあこの話もストーリーはあってないようなものなので、ただエリオを愛でるのが正しい楽しみ方ですかね。
リューシさんも捨てがたいがここはやはりメインヒロインエリオちゃんブヒイイイイイイと言っときたい。
しっかしこのアニメの作画、キャラデザは今後のアニメに大きなプレッシャーを与えるのでは。


デッドマン・ワンダーランド

デッドマン

ストーリー 7
キャラクター 6
演出 4
作画 5
音楽 5
総合得点 27点
総合評価 D

とりあえず1つ言いたい。 な ぜ 1 ク ー ル に し た 
クロウさん達とニンベンとの一騎打ちの闘い見れないとかどん判…スタッフマジどん判…
ああ、そういや最初はシロの声が花澤嬢って大丈夫かいと思ってたけど案外合ってる。
野水の水無月は若干辿々しい感じが。野水はやっぱニンフが1番だね。
あとグロ演出抑えめなのはわかってたけどそれでも限界に挑戦してほしかったり。


GOSICK

gosick.jpg

ストーリー 6
キャラクター 7
演出 7
作画 6
音楽 8
総合得点 34点
総合評価 B

いやー、観終わったときに、意外に喪失感があって。
最終回はほんとよかったんですよ…オリジナルなんだけど、とても綺麗な締め方で…
推理もの、というよりは純愛ものだったのかなあなんて思ったり。原作読んでないからわからないんですが。
あと、主演2人の演技も最初に比べて格段に上手くなってる。
Twitterでも言ったけど、江口君なんて最初バッシングされてたんだよね。それが今では完全に久城役にハマってて。
そんな事も色々考えながら観続けたGOSICK、最後まで楽しめました。


もしドラ

もしドラ

ストーリー 3
キャラクター 4
演出 3
作画 2
音楽 5
総合得点 17点
総合評価 E

一瞬黒歴史にしようかとも考えた(笑)
いや、ほんと本が売れてるからってその他関連コンテンツがどうなるかは神のみぞ知るといったところでしょうか。
面白くない。それに尽きる。
せっかく豪華な声優陣揃えてるのに、製作が明らかに手を抜いてる印象。野球場もまともに描けないとかどうなのよ。
まあハックルベリー氏に免じて(?)Eにしときましたが…限りなくZに近いEだぞ!


アスタロッテのおもちゃ

アスタロッテ

ストーリー 9
キャラクター 9
演出 9
作画 8
音楽 8
総合得点 43点
総合評価 A

これか下記のあの花、どちらが今期1番かで凄く悩んだ。
1話からぶれないストーリ―、別れに到るまでの時間を溜めての11話。あれはもう完璧な流れだった。
個人的にこのアニメ、イカ娘みたいな感じがした。肩の力を抜いて見れるけどたまにホロリとさせられる、みたいな。
そんなわけで私はこのアニメ大好きなんですが、なぜかあんまり評価されてないのが非常に歯痒い。
めっちゃ2期観たいんですが何とかならないかしら。マジで頼みますよスタッフの皆さん……


あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

あの花 mini

ストーリー 9
キャラクター 9
演出 9
作画 8
音楽 9
総合得点 44点
総合評価 A

というわけで今期1番はこの作品。
とにかく1話が神回と言っても過言じゃないクオリティで春一発目に度肝を抜かれた記憶が。
あのインパクトがあまりに強すぎたのと、演出と音楽の良さで僅かに差がついた感じ。まあ微々たるもんですが。
この作品で唯一「?」と思ったのが実は最終回なんだよね。さすがにABほど酷い最終回ではなかったんだけど、なんかじんたんたちが神社で泣く場面が仰々しいというか、演技臭いのよね、ちょっと。
どっかのスレで「演劇部の内輪の劇見た感じ」みたいなこと書いてあったんですが、ああそのとおりだなあ、と。
まあでも気になったのはそこぐらいかな。あとは無難に仕上げた最終回でした。
唯一やばかったのは最後の手紙の場面かな。あれは反則。
オリジナル作品という重圧もありつつ最後まで丁寧に仕上げられた、まごう事無き傑作だと思います。


◆ベストキャラクター◆

女性

1位 めんま
2位 藤和エリオ
3位 アスタロッテ

これはもうめんまでしょう。
エリオも1位のポテンシャルを秘めていたのですがやはりめんま
俺の所にもめんま来ないかなあ。

男性

1位 ゆきあつ
2位 塔原直哉
3位 じんたん

いやほんとふざけてないですよw
誰がどう考えたって今期の男キャラ1位はぶっちぎりでゆきあつでしょう。正直インパクトは今年1番かもしれない。
彼にはずっとめんまコスプレを続けてほしかったのですが…やっぱつるこが少しづつ矯正していくのかしら。

人間以外(特別枠)

1位 べーやん

神谷の最も有効な使い方(笑)。2位は僅差で小野坂のアザゼルさんを。


◆今期ベスト主題歌◆

OPDOG DAYS OP 『SCARLET KNIGHT(水樹奈々)』

まあ今期はこの曲が別格過ぎたので選ぶのには苦労しませんでした(笑)。もちろん購入しております。

EDあの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 ED 『secret base-君がくれたもの-(本間芽衣子(CV.茅野愛衣)・安城鳴子(CV.戸松遥)・鶴見知利子(CV.早見沙織))』

これか神のみ?のEDかですげー悩んだ。どっちも購入したんだけどやっぱこっちの方が本編と上手くリンクしていたので。
かやのんの出だしの声がツボったりしてる。うん素晴らしい。

◆今期ベスト声優◆

女性茅野愛衣

意外と器用なんですよねえ。
夏期の神様ドォルズの日々乃なんて「これめんまと同じ人?」と思うほど違う声質。
とりあえず今後確実にブレイクするので押さえといたほうがいいでしょう。
あと理子りんとドラゴンキッドちゃんでおなじみの伊瀬ちゃんや戦国乙女のヒデヨシ役の日高里菜あたりもそろそろくるかなーと。

男性櫻井孝宏

よくあのゆきあつを演じたよなあと思ったのでw
ゆきあつはやはり彼じゃないと無理でしょう。ゆきあつマジゆきあつ。
次点でべーやんを演じた神谷。あの声はべーやんの声の理想に近すぎて魂消た。


◆今期最高回◆

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。1話あの花2

散々言及してるので説明不要っすかね。今まで観てきたアニメ1話の中も五本の指に入るレベルかも。


◆今期アニメベスト3◆
あの花3 mini

1位 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
2位 アスタロッテのおもちゃ
3位 戦国乙女〜桃色パラドックス〜




今期はダークホース多すぎて楽しかったっす。いやマジで。
今も放送されているタイバニはその最たるものかな。めちゃ面白いんで観ようぜ!(観てない俺の知人友人に向けて無言の圧力)
春でいうと戦国乙女、アスタロッテ、星架かの3作品がダークホース。俺の審美眼もまだまだだなあ…
だけどあの花は当てたぜ!まあこれに関しては放送前から面白そうな雰囲気出してたからアレなんですが。
上記を見て分かるとおり、春期はほんとに豊作でした。
そして夏期。意外と面白そうな作品が揃っているので何だかんだでこちらも楽しみにしていたり。2クールものも面白いしね。
やっぱり俺は寝不足のまま夏を終えそうだ。オエー。