ゆるゆり

放送前からおれがあれほどこの作品を推していた意味がお分かりいただけただろうか。
だから言ったじゃないか、原作めっちゃ面白いって！

しかし唯一アレなのは「これぞ百合だ！」と言って憚らない奴らが某糞ブログを中心に大量生産されていることだな。これは百合ものというより百合をネタの一つとして利用したギャグ作品だ。本当の百合属性持ちはこの程度の百合では…と言おうと思ったが今回の京×綾が至高だったのでその言葉は別の機会に吐き出す。

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「ゆる」い「ゆり」で『ゆるゆり』。恐らく百合属性初見からすれば「えーなにこれー」という反応だったんだろう。それがよく表されてるのが１話終わった時のネット上での反応。まあ１話の出来は正直微妙だったからな。まだキャラも浸透してなかったし、アッカリーンの立ち位置も認知されてなかったからな。しょうがないっちゃしょうがない。

このアニメの本領発揮は３話以降だろう。そこから大多数に認められる良作アニメへと変貌を遂げていった。これはもう原作読んでたものとしては素直に嬉しかった。小ネタ・小道具とかも凝っててスタッフサイドも楽しんで作ってる印象。需要（視聴者）と供給（制作スタッフ）の思惑が合致したからこその出来だったと言える。

よく言われることだが、これ原作よりアニメの方が面白くなっているという結構珍しい例。ああでも最近は後続のイカちゃん含めそういう作品が増えてるのかもしれない。アニメオリジナルの話を原作準拠の話を織り交ぜることでクオリティが格段に上がる。修学旅行回のオリジナルは完全にこっちの欲しいものをわかって作ってるんで面白さ倍増であった。

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最終回の話をしよう。
最終回、と言っても内容的な意味での最終回は１１話、つまり前回の話だったように思う。ていうかおれはあのネタを最後にもって来るもんだと思ってたから面食らった。まさか普通の話で、しかも次回に続くような感じで終わらせるとは。完全に２期が射程圏内に入ってるやり方みたいだな。ミルキィみたくこれから堅実に盛り上がっていきそうだ。

今回は合宿の話。ごらく部と生徒会メンバーが悪ふざけする話と言ってしまえばまあそれまでなんだけど、各キャラ像が確立された現状では爆笑の渦を生み出す力があった。ていうか普通に楽しんでた。

このアニメは個人個人のキャラよりも、キャラ同士の絡みを見てた方が面白いし魅力的であるのは周知の事実だと思うんだけど、だからこそおれは「ひまさくをもっとやれよ」と声を大にして言いたい。原作にはひまさくストックまだあるのに。京×綾もいいんだけどあまりに王道すぎるのでやっぱり最終的にはひまさくペアに行き着くのだよね。ここが一番百合っぽい百合って感じで。

アッカリーンは最後まで可哀想な子というかスタッフに愛されてる子というか。作中では一番不幸で可哀想だけど、作外（つまり現実）では一番愛されてる気がしてならない。キャラ単体でみた時はやっぱりあかりが一番魅力的に見えるし。あと中の人の声がすごくあかりにハマってたんだよな。これは下手に売れてる声優つけなくてよかったと思う。あかりの声ができるのはこの人しかいないわ。

その他、ごらく部メンバーの中の人はみんな新人でありながら上手かったし役にハマってて実に素晴らしいキャスティングだった。ただ京子の中の人はもっと滑舌よくしたほうがいい。11話で京子がおしとやかキャラになった時の滑舌の悪さが気になったんで。

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ミルキィもそうだけど、アニメ作品の主要キャラに新人声優をあてる場合って、やっぱり脇をある程度人気と実力のある声優で固める方法論がベストな気がする。その方が演技の上達も早そうだし。え？『R-15』…？ああそんなアニメもあった（ｒｙ

あとOP・EDは共に中毒性が高い。イカ娘やミルキィのようなハマり方してる。しかもキャラソンまで結構売れてるそうで何より。キャラソンが売れてるとなると本格的に２期が見えてくるよな。え？「日常のキャラソン」…？ああそんなものもあった（ｒｙ

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演出も作画も最後まで良好。近年のアニメの中ではかなりレベルの高い作品だったんじゃないか。BD買ってみようかな…とも思わせてくれたので自分の中ではかなり高評価。ていうか今年の夏は去年に比べて良作が結構あって大分潤ってる。「最近アニメが面白い」はおれの口癖。

取り敢えずスタッフ・キャストの皆さんお疲れ様でした。おそらく、というかほぼ確実に２期の企画が持ち上がると思うのでその時再び楽しませて下さい。