不健全キャンパスライフ

今年某企業に就職した先輩が久々にうちの大学に遊びに来たので色々話した。相変わらず趣味嗜好がおれと被っている。

・今期良かったアニメの話とかしたんだけど先輩は冬の『GOSICK』をめっちゃ推してた。ていうかBDマラソンしてるとのことでぶったまげた。さすが社会人、給料を全て趣味に注ぎ込んでやがるぜ……
そういやおれの中学時代の友人も某大手企業に就職して給料をエロゲやカードなんかにつぎ込んでるらしいので、ああオタクって社会人になるほど深海に潜って活性化されていくものなんだなあと染み入った。おれは半社会人。

・あと夏期アニメ「ゆるゆり」が話題になって、そこから「青い花」「マリみて」なんかに繋がっていき、そこから急カーブして「喰霊」の話になった。3年前、1話で見事に釣られて思わず壁ドンしたアニメ。あれのせいでアニメ放送前の公式サイトやスタッフの言動すら迂闊に信じられなくなったのである種のトラウマ。でも良作なのが悔しい。黄泉と神楽がいちゃつく日常見てるだけでも多分楽しめた。
「お前ら(おれと先輩の他にその場に3人いた)『百合ームコロッケ』買った?」先輩。
「買いましたよ」おれともう1人。「あれ名前考えたスタッフ頭おかしいでしょ」「だがそれがいい」みたいな話を文化塔1階ホールで大声で話してたり。

・「ギルクラは今んとこ微妙じゃね、ギアスみたいに初っ端で視聴者に世界観を理解させつつワクワクさせてくれなきゃアウトだろ」みたいなことも(先輩が)言ってた。そこでおれがつい最近ギアスを再視聴したって言ったら「お前の大天使はまだナナリーなのか」と尋ねられたけど勿論そうだし、たぶんこの位置変わんないんじゃないか。天使は1年で2、3人発掘されるが天使を超越した大天使という存在はナナリーにのみ相応しい。R2のドラマCD6の「おでん屋ナナちゃん」みたいなブラックナナリーも実に良い。ナナリーのためなら真剣に世界征服考えるよね。

・『君と僕』と『Aチャンネル』の双対性みたいなことも話したんだけど、これに関しては『君と僕』の構造のほうが階層的に結構複雑なんで一概に納得できない話だった。正直言って『君と僕』は今んとこ結構好きな作品なんだよ。『Aチャンネル』は縦の繋がりが見えにくかったのが欠点(ほかの日常もの、例えば『けいおん』においては唯達と梓の先輩後輩関係が維持されている)。

水樹奈々が売れて高垣彩陽(ソロ)がイマイチ売れない理由として、あやひーがやってる西洋的なメロあるいはカバー・オマージュを組み込んだ楽曲よりも、単純に演歌みたいな日本的メロディ(歌謡曲)の方がアニソンにしたとき訴求力デカいんだろうね、みたいな話を先輩としてたんだけど「おれは今度発売されるあやひーカバーアルバムを買うし水樹奈々のベストアルバムも買う」ということでこの話は軟着陸した。歌は世界を救う。

・「『ガンダムAGE』って看板の割にはKID層の視聴率SAGEてるよな」って先輩渾身のギャグが空を切った時、おれはなぜガンダムの既得権だけで飯食っていけるガンダム関係者が全く叩かれないのかという疑問に対する回答を考えていた。で、あとで調べてみたら予想通り富野がボッコボコにしててわらた。

・先輩はまだギターを趣味の範囲でやってるらしく、セッションしたかったのだが練習場所埋まっててアウト。スタジオにわざわざ出向くほどおれたちの心は大きくない。


読み物雑感

石黒正数『外天楼』


これかなり面白かった。1巻完結で楽しめるマンガって今絶滅しつつあるんで、買い手にとってローリスクハイリターンなこういう作品はもっと評価されるべき。
石黒正数って『それ町』読んでても思ったんだけど、構成力が半端ない作家なんだよな、推理小説的な手法を上手くマンガに落とし込んだって感じで。『それ町』もおれの好きな作品なんで改めて2期やってほしいと思う。
ただ、ラストに関してはもう少し喪失感というか切なさ倍増しで描ききって欲しかった、ってのはある。あるんだけどそれを差し引いてもすげー面白かった。

・デッドマン・ワンダーランド11巻


クロウさんの熱烈信者であるおれにとっては後半の展開はご褒美です。OVAのクロウさん主人公の話もオリジナルだったけど良かった。原作よりOVAの話のほうがクロウさんの絶望と希望の綯い交ぜ具合が良い。


その他雑感


・いつかの食事時だったか、たまたま「百合」というワードが出てきて、「百合ってwwww」と知人のうち何人かが言ったときにおれが抱いた殺意はまだ消えてはいない。殺意の波動に目覚めたおれ。

・少なくともおれが興味ゼロの東方の話を一方的にし続けた挙句こっちの話を聞きやしないという言葉の暴力を行使してくる奴はアウト。ガキ使に放り込まれて尻を叩いてもらえ。

・金髪の野郎が黒髪に戻したことによって生じた違和感が日々おれの体を蝕んでいきソウルジェムを濁らせるので公的に賠償請求すべきだろう。

・間違って同じ本を2冊購入してしまったため(おれの過失が9割、バイトの男は会計の時に確認してくれなかったのが1割、という罪の配分)翌日の今日、返品しに行ってきた。

・下調べで「大手の本屋とかだと返品に応じてくれない」という反応が多くて泣きそうになったが、メイトの眼鏡女子店員(この店にしては珍しく綺麗な人だった)は笑顔で対応してくれたので、今後この人のためにマンガなんかの買い物はメイトで済ませる。ありがとうそしてありがとう。

・アニメ作品のBDとかDVDを買うのは、見たことのない作品を見るために買うという人よりも、既に見終えた作品をいつでも見返せるようにしておくため、あるいは単にコレクションとして購入する人の方が圧倒的に多いので、原作の熱狂的信者が多いホライゾンBDの尼ランが結構上位なのも割と納得がいく。

・ゲームだと「金を払う→消費→反芻」って順番だけど、アニメBDとかだと「消費→金を払う→反芻」だから、まず最初の敷居が低くて金もかからない「消費」の段階で満足してしまう人が多くて、そこから金を払う段階にまで辿り着く人が少ないんだろう。

・ピザーラの件は被害者側が結局加害側にどうしてほしいのかがわからないし(賠償しろということなので保険屋対応になるのは妥当)、そもそもあのブログ記事を書いている人が被害者本人ではないらしくそこら辺の信憑性が不明なんであんま触れたくない話題、ってのがおれの見解。

水樹奈々のライブ7時間ぶっ通しのあれ、ニコ生で予約したはいいけどそんなに時間取って見ることは出来なさそうなので、つくづくパッケージ化していつでも観れるようにほしいと思った。