最後はかなり駆け足になったものの、予想以上に上手く締めてくれたので特に文句はない。結局バトルものの要素が強かったにもかかわらず趣旨からずれた感じがしないのは、この要素含めての『まじこい』であると1話の時点で理解させられたからだろう。あの1話はこの最終回のための布石でもあったんだな。
「嫌いなものはとことんこき下ろすのに好きなものを好きだとは言えない国」ってのはこの作品のくせに説得力ありまくりで感心させられた。これ社会風刺アニメだったのか…
で、橘はルルーシュみたいな考えだったということはさすがにわからなかった。でも国民全員の敵になるにしてはちょっとやり方が不器用だなーという感じはした。どうしても国民全員に憎まれる程の悪事には見えないんだよな、やってることが。
どんどん援軍が増えていくのはやっぱ直球で盛り上がる展開だし、最後に大和が「皆死なないでくれ」から「俺のために死んでくれ」と言えるようになったところがいいよね。元総理と会い仲間の敗北を乗り越えリーダーの資質の何たるかを悟った大和に対する仲間たちの答えも含めて。
しかし予算少なそうなのにバトルでも止め絵あんまり使ってなくてすげーなーと素直に思った。作画もほとんど乱れないし、かなり丁寧に作られてた印象。戦闘以外の演出はそんなに凝ってなかったんだけど、まあこのアニメではそんなに演出頑張る必要もないか。
エロゲ、ギャルゲ的にはむしろここからが本番だろ、ってあたりで止めるのは商品販促の狙いが少なからずあるんだろうか。でも今までのそういった原作アニメとは違った形で結構新鮮だった。最後まで楽しめたのでそういう意味でも良作だったのでは。