僕は友達が少ない 最終話

やはり夜空はメインヒロインだった。最後の最後にスタッフが夜空を押してくれて良かったよマジで。今までの扱いがあまりに不遇だったのは最終回のための壮大な前フリだったのかもしれないな。

最終的に収束される場所がタカとソラの10年振りの再開、という地点であったのは予想通りだがまさか前半に夜空視点で今までの物語を振り返るとは思わなかった。今までの総括という意味でもこれは良かったな。何より夜空の「不遇幼馴染ヒロイン」というイメージを払拭してくれた功績は大きい。

後半ではソラとタカの止まってしまった10年間が再び動き出す、わけもなく結局いつもの隣人部の活動に戻ったのであった。つまりはもう2人とも隣人部の一分を成しているのであり、二人が元の関係に戻るよりも、隣人部の面々(本人達はそれを自覚してはいないが、関係としては間違いなく友達)と一緒に過ごすこと」を選んだんだろう。高山マリア10歳は友達という範疇に含まれるのかは微妙なところだが小鳩繋がりなら友達といえるか。

とにかく最終回としては納得のいく出来だったし、これから2期やOVAなどいくらでも作れそうな畳み方で、続編希望者としては非常に満足している。やっぱラノベ原作アニメはいかに自然に終わるかにかかってるよ。そこで2期なんかを作れる余地を残しておけばベスト。このアニメではむしろ最終回にきてようやく全キャラの掘り下げが終わった、というくらいなので(しかし幸村に関してはまだ重大な要素が残っている)、仮に2期があるとしたら1期視聴者が諸手を挙げて喜びそうな感じ。