マケン姫っ! 最終回

終わってみれば「ああ、アホな紳士御用達アニメだったけど決して嫌いではなかったな…」と妙な感傷に1分半程浸っていたので駄作ではないんだろう。ていうか1話から見てた作品が終わるのってどんな作品であれやっぱ寂しいよな。

最後に無駄にシリアス展開にしたことは納得いかないんだけどもストーリーに山を作るには仕方ないんだろう。
肝心の戦闘の演出が迫力ないのは、まあその他大勢の紳士アニメで経験していることなので特に気には留めなかった。わりと原作を忠実にアニメ化してるっぽいんだが、主人公の絵はもうまるっきり変えても良いくらいの冴えなさだった。最後のタケルのラスボス化は思わず笑っちまったしなあ。それは残念。

しかし声優の配置が予想以上にハマってたのは評価できる。アマガミの橘さんとかもそうだけど、前野の声はどんな変態主人公でも見てる側に不快感を与えないからこの手のアニメだと強い。
そういや下屋則子がメインヒロインのアニメ自体久々に見た(たぶん黒神以来)。良くも悪くも個性的ではない声なので、オールラウンドに演じられるものの代わりもいっぱいいる、っていう立ち位置なんだろうか。あとロリキャラの矢作の戦闘力は普段の倍。近年のロリ枠は小倉唯で埋まってしまう可能性があるが頑張ってほしいところだ。主に生徒会役員共2期のために。

武田宏光は絵は上手いんだけどストーリー構成能力はまだまだってとこか。でもアニメの構成もイマイチだったのでどっちが悪いとかそういう次元の話じゃないか。最後に新しい神狩りの面子を出したのは2期のためかもしれないけど、紳士アニメならばそこはハッピーエンドに見せかけて終わるのが妥当かと。あと最後にED聴かせてほしかった。あれ良い曲なのに。