年賀状、それは日本古来より受け継がれし忌まわしき因習

というわけで年賀状(紙媒体、メール含め)を送るの辞めます。あ、でもおれに送ってきてくれた人にはあとでこっそり返します。これで人間関係とかも色々わかるし(今まではアドレス帳に載っている人物100人超にいちいち送っていたので、誰に届かなかったとか、「この人にはもう送らなくてもいいんだな」という人が判然としなかった)。

そもそもなんで年賀状なんているんだよアホか。紙は資源のムダ。電子媒体は電力のムダ。無駄をなくせよ無駄を。そんなんだから日本はいつまで経っても進歩しないんだよ。過去の鎖に縛られてることで思考停止するのは楽だってのはわかるけどね、そんなんじゃサル以上人間未満だぞ。

とか何とか言いながらおれは年賀状送らない言い訳を自分に言い聞かせてます。よろしくお願いします。

School Days関連


・ニコ生タイムシフトで久々に視聴。もう放送時から4年くらい経ってんのか。つい最近の作品のような気がしてたんだけどな。

・おれの掲げる三大黒歴史アニメの一つであり、この主人公のクズっぷりを超える主人公はもう出てこないだろうと思えるほどのクズ主人公が見られる究極のストレス溜めアニメ。この世のありとあらゆるクズ人間要素を一つにまとめて凝縮した存在が主人公の伊藤誠であると考えてもらって構わない。これに何ら誇張表現の無いことは本編視聴者ならわかってもらえるだろう。
まあ「鈍いか鈍くないか」以前に人の心をまるでわかろうとしない時点でやってることがアンドロイドと何ら変わらないわけですよ。自己中というか過剰な自己愛に近くて吐き気がする。あと、時には以下のような頭の悪さも発揮。

誠、映画館で無理矢理言葉に迫る

誠、言葉にビンタされる

誠、言葉に「もう嫌がることはしない」と宣言

その翌日に電車で言葉に抱きつき

世界に「相手のことを考えなさい」と説教される誠

「何でおれが悪いんだ、面倒くせえなあ」と不貞腐れる誠

…と、わずか3話目にして類まれなる学習能力のなさを発揮しております。
で最終的に「言葉の相手するの疲れる…」ですよ。いやあどの口が言ってんのかと。

・ヒロインも中々の酷さでさらにサブキャラ全員も救えないときた。唯一の良心はこころぐらいか。ああでも最初の躓きさえなければ言葉も普通の子だったな。後半狂ったのは他の面子のせいなので(彼女に落ち度は一切ない)、そう考えると言葉、こころ姉妹だけがまともだったということか。

以下、ニコ生で久しぶりに観て気付いたこと。


・ニコ生(タイムシフトだけど)でコメント流しながら見ていると、普通に観た時の半分以上ストレスが軽減されることが分かった。これは誠が行動する度に「誠4ね」の弾幕が流れるからだろう。ニコ生における視聴者の趣味嗜好なんてバラバラで当然だが、このアニメの主人公の誠は、恐らく人類の99%に嫌われるであろう人物設定なので、視聴者ほぼ全員の仮想敵となって、コメント上で一致団結していた感じ。

・最後のグロ2連発もコメント多すぎて画面が見えなかった。もちろんアニメ放送当時はまだニコ生なんて発達してなかったので、一人で観て最後鬱々とした状態になった当時よりだいぶ救われた感。

・で、ちょっと思ったのが、実はこのアニメ人物たちがおれたち視聴者に限界まで不快感を与えるように「計算されて」設定されていて、そういった感情その他諸々を抜き取った上でこのアニメを観てみると、わりかしよく出来ていた作品なのでは、と。いやだって、おれたちに「誰もが不快感を抱くようなキャラを作ってください」って言われてもたぶん無理だぜ。どこかでキャラに情が移ったりとか、「他人から見たらそんなに酷くないじゃん」みたいなキャラが出来上がってしまうよきっと。

・その点で「伊藤誠」という人間はもちろん、他の登場人物(こころちゃん除く)は総じてクズであり我々視聴者ほぼ全員に不快感を与えるというこの状況こそ異質で、それだけおれたちがこのアニメの世界に感情移入してるんだなあと気付かされるわけですよ。世の中には登場人物の誰にも感情移入できずに「ああこれ糞アニメだ」って言ってバッサリ切られるアニメが溢れているのに、「登場人物全員に感情移入できないにもかかわらずいつの間にか視聴者が『第三者(あるいは神の視点)』としてアニメに感情移入している」なんて離れ業やってるんですよ。考えれば考えるほど不思議な魔力をもったアニメだなあと感じさせられますね。おれの中では変わらずに「三大黒歴史アニメ」に認定されたままだけどねー。

・で、気付いたんだけど、ニコ生ってこういうことに関しては非常に強い効力を発揮すると思うんだよね。以前観たファフナー(これはニコ生ではなかったんだけどそれに近いものがあった)もそうなんだけど、コメントが有ることによって視聴モチベーションだったり場面場面で感じることや、たまに自分でも気づかなかった仕草や伏線などの指摘にはっとさせられることもある。

・ただし初見作品をニコ生で見る場合、ほぼ100%の確率でネタバレコメントを見る羽目になる。これは個人差があるだろうが、やっぱり大なり小なり今後の視聴モチベーションは下がるよね(ネタバレ上等かかってこいやという友人はいることにはいるんだけど)。

・つまりニコ生は「1度視聴したことのあるアニメ作品をコメントを流した状態で見る」という状態において、おれたち視聴者側に最大の利益をもたらす。だから、今後ニコ生に求められるのは、2006−2009年あたりのアニメを一挙放送すればいい、ということで。ニコ生利用者は中高生が多いだろうから、彼らがアニメ関連にハマるであろう時期を考えるとこのくらいの時期設定が妥当だろう。

・まあ20歳代以上の人ももちろん多くいるとは思うので、適度に90年代からゼロ年代前半のアニメ作品を流せば、過去の作品の布教・宣伝にもなって尚良い。最近のアニメファンは昔のアニメを知らなさすぎる。

・個人的には分割で『めぞん一刻』か『未来少年コナン』あたりを流してくれることを期待しているんだがこの話はどうでもいいな。

ついでなので、ニコ生で最近観た『おねがい☆ティーチャー』『ギャラクシーエンジェる〜ん』『輪廻のラグランジェ(1話先行配信)』について。

おねがい☆ティーチャー


・おねティは程良く2828できるアニメで好き。井上喜久子がヒロインやってるんだから見ないわけにはいかなかった約10年前。

・もしかしたらこのアニメがおれに眼鏡属性を植えつけたのかもしれん。あと年上属性も。

・主人公がよく死にかけるアニメとして当時は認識していたんだけど、今現在は主人公が6回まで死なないとか言うアニメとかが跋扈しているので自分の中での肩書きを変える必要があるなあと考えた。考えた結果が「元祖教師恋愛もの」だったのでおれにコピーライターの才能はない。

・観た後に2012年の新作アニメ『あの夏で待ってる』の最新情報を確認しにいったら、どうやら宇宙人らしきキャラと同学年だけど年上というキャラが居るようだ。…完全におねティの設定じゃないですか。これもしかして続編なんですか。

ギャラクシーエンジェる〜ん


・元祖ミルキィホームズ的アニメ。メタ的台詞を多分に含みながら無駄に凝った演出やってたりしてて「馬鹿な事を真面目にやる」系アニメの中では上位ランクに位置する。

・でもおれ、GAなら元祖の方が好きなんだよね。声優陣の豪華さもさることながら1話1話のネタの純度が凄まじかった。だからかもしれんが、ミルキィには「いやもっと馬鹿馬鹿しいことやろうぜ!」って思うのよな。

・しかし主要5キャラの中の人で今もバリバリ最前線で活躍してるのが明坂・平野(落ちてきたけど)とはなんか寂しい。元祖なんて全員現役だぜ(まああの人達が異常なだけかもしれない)。

輪廻のラグランジェ(1話先行配信)


・「なんともまた1話で判断し辛い作品が来たなー」という第一印象。ほんとに難しい。

石原夏織は水橋みたいな声してるな。だったら水橋に主役やらせてくれよ…と思ったが、まあ伸び代まだあるし今後への期待を込めての配役みたいなことなのか。まだ小慣れてない感じがするのは経験で何とかできるだろう。

・能登のキャラがかなり珍しいのが1番気になった。最近新境地に達しているな。でも年上のお姉さん的キャラばっかりなのが時の流れを感じる。乃木坂3期(結局いつやるんだよ)もしくはきみとど3期でヒロインやってる能登を待っている人は結構多いだろう。

・なんかSFロボットものだと思ったらサービスカットとか多くてちょっと戸惑った。ネタバレになるから詳しくは言わないけど、これ日産的にいいのかよって場面もあったな。おれが純粋なSFものを見れる日はいつになったら訪れるのだ。

・でもロボットは素直に格好良かった。さすが日産、どこぞの子供だましのロボットとは比べものにならない。

・後半のカット割りが上手かった。誰かと思ったら監督の鈴木利正だった。最近シャフト系のアニメでしか見かけなかったからなんか新鮮…と思って調べたらそふてにのOP絵コンテやっててわらた。何故そふてになんだ。

・OP、EDはそんなに印象に残らなかった。中毒系の曲ではなさそうだけど聴いてる内にはまるスルメ系の可能性もある。


というわけで最近は思いの外ニコ生の恩恵に預っている。もっと配信作品が増えればプレミアム会員登録も吝かではない…とか思ったんだけど、おれ周りの友人達に「ニコニコは'いかに課金せずに全てのサービスをしゃぶり尽くせるか'というコンテンツだろ」と言ってしまったのでダメだった。

まあおれは懐古厨として古き良きニコニコを愛でながら、現状下り坂のニコニコを地獄の底に堕落するまで傍観し続けるという第3者的ヒールに徹しているので、ひろゆきが陥落したら「メシがうまい!」の一言くらいは言ってやりたいですね。