夏雪ランデブー 1話

導入部としてはかなり良かった。ヒロインのキャラデザがあんま好みではなかったんだけど、ストーリーが進むにつれて受け入れられそう。


あと1話目にしては展開がかなり早い。まさか告白まで漕ぎ着けるとは思わなかった。ただ六花は未亡人であり未だに亡くなった夫のことを想っているためそう簡単には落ちず、つまりこのアニメの最終地点は文字通り葉月が六花を幽霊である篤から「寝取る」とこになりそう。そのうえ篤が成仏すればベストみたいな。


キャラデザやあらすじによって万人向けではない、むしろ敷居が高そうだと思われる傾向にあるようだが、蓋を開けてみれば設定がやや異質というだけで、基本はシックな雰囲気を保ったまま繊細なキャラ心情を中心に紡いでいく、やや大人向きのアニメだった。降り続く雨と劇半が重なり合ってノスタルジックな趣を醸し出す。


ただ物語の起伏はあんまり作れなさそうなのが気にかかる。社会人という立場なので学校生活における体育祭や文化祭、修学旅行といったお手軽に盛り上げられるイベントも存在しない。いかに現実世界に寄り添って物語を進めていくか、という点が重要になってくるはずなんだけど、その現実感が「幽霊」という存在によって一度解体されているのでわりと応用が効くというか、ある程度の自由度は保証されている。


あと劇半ももちろんだが、ED曲がものすごくよい。これはどうあっても買わないといけないようだ。