2012年洋楽ベスト

これを書いている時に「ああ、そういや2011年のベスト書いてねえ…」とか思い出してとてつもなく面倒臭くなったんですがまあそのうち。そのうち。そのうち書きます。というかそもそも2011年は邦楽洋楽ともに不作だったので正直あんま書くこと無いんだよ…


ところが一転、今年は邦楽洋楽ともに非常に盛り上がっていてベスト選出は非常に苦労した。あれも入れたいこれも入れたいと迷うこと約10日間。ついにこの結論に落ち着いたんですがけっこう気分によるところも大きいので「確定!」という感じではないですね。まあ大体こんなところだろうという。洋楽はライブ盤であるAntony & The Johnsonsの『Cut The World』をどこに入れるかで丸1日費やした。おれは何をやっているのだろう。


20.Animal Collective『Centipede Hz』


19.The Amity Affliction『Chasing Ghosts』


18.The xx『Coexist』


17.Deftones『Koi No Yokan』


16.Grimes『VISIONS』


15.BATS『The Sleep of Reason』


14.Fiona Apple『The Idler Wheel Is Wiser Than The Driver Of The Screw & Whipping Cords Will Serve You More Than Ropes Will Ever Do』


13.Hot Chip『In Our Heads』


12.Antony & The Johnsons『Cut The World』


11.Dirty Projectors『Swing Lo Magellan』


10.Cloud Nothings『Attack On Memory』


9.SWANS『The Seer』


8.Jack White『Blunderbuss』


7.Baroness『Yellow & Green』


6.Converge『All We Love We Leave Behind』


5.METZ『METZ』


4.Grizzly Bear『Shields』


3.Frank Ocean『channel ORANGE』


2.My Bloody Valentine『EP's 1988-1991』


1.Tame Impara『Lonerism』




マイブラの作品をここに入れるかどうかで物凄く悩みましたが好きなものは好きなんで2位に入れました。オリジナルアルバムとしては完全にTame ImparaとFrank Oceanの一騎打ちでしたが、前者がシングル級の曲を並べたアルバム、後者がアルバムトータルとしての完成度を追求したアルバムで、ここでどちらを選ぶかというのは完全に好みの問題になりそう。おれは前者のほうが好みなのでTame Imparaを選びました。
5位のMETZは今年最大のダークホース。初めて聴いた時にニルヴァーナを思い出した。ここまで殺傷力のある王道グランジ寄りのロックをこの時代に聴けるというのは嬉しい誤算でした。Converge、Baroness、SWANS、Deftonesみたいなヘビー級バンドも大健闘していたのもヘヴィロックリスナーにとってはご褒美。あと大型新人という点ではThe Amity Afflictionなんかもそうで、ここらへんのエモ勢は普段洋楽は聴かないけどONE OK ROCKとかcoldrainを聴いているという人ならおそらくハマると思う。
Antony & The Johnsonsの『Cut The World』は最初聴いた時はあまりの素晴らしさに腰が抜けたんだけど、約7分間のスピーチが要らなさすぎる。残念ながら英語リスニング能力そんなにないのでこのスピーチは毎回飛ばす羽目になってしまう。このスピーチがなければ上位5本の指には入ってました。アンソニーの声は癒しではなく赦しの声だと思っていて、この声を聴きたいがために毎回新譜を買っているという感じです。
Hot Chipは短いスパンで出す新作が毎回平均点を超えてくる優等生タイプなんだけどそろそろ突き抜けた名作が出てきても良い頃。逆に7年の空白期間が空いたフィオナの新作は突き抜けて良かった。ただいかんせんダークすぎて聴くタイミングが難しい。
BATSは前作と同じくらいのクオリティのアルバムで安心した。逆にThe xxなんかは「この路線そろそろマンネリ化してきてるのでは」という雰囲気。スレイ・ベルズなんかが今年そうだったように。
個人的にかなり期待していたアニコレの新譜はちょっと地下深くに潜りこみすぎたというかアンダーグラウンドを意識し過ぎた感じ。まあそれでも良作です。