2013年夏アニメ総括

各話感想書くのやめてからだいぶ生活に余裕が生まれてきました。今回は恒例のあれです。



いつものに少しだけ手を加えました。どこが変わっているのかは各々確認して下さい。

評価方法

・評価ポイントは「ストーリー」「キャラクター」「演出」「作画」「音楽(OP・ED含む)」の5つ。各10点満点
・総合評価(ランク)は「SSS」「SS」「S」「A」「B」「C」「D」「E」「F」「Z」とする(各説明は以下参照)

「SSS」~生涯愛せる、墓場まで持って行きたい作品
「SS」~アニメの金字塔レベルの作品
「S」~何度観ても面白いと思える名作
「A」~傑作
「B」~秀作
「C」~良作
「D」~凡作
「E」~駄作
「F」~ふざけんな
「Z」~黒歴史


犬とハサミは使いよう

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ストーリー 2
キャラクター 4
演出 4
作画 5
音楽 9
総合得点 24点
総合評価 E

クライムエッジの後釜に収まったハサミアニメとして少しばかり名を馳せたけれど、こちらはクライムエッジとは全く違うベクトルのイロモノ作品という具合で、似ている部分は評価が非常に難しいという点のみだった。クライムエッジは一応真剣なバトルアニメだったのに対して、こちらは真剣に意味のわからないギャグをやっている。技術的にはこちらの方が高度だが、あまりの高度さゆえに素直に面白いと思える部分が少なかった。
基本的に演者の力に頼ったコメディ路線を辿りながらたまに真面目な話をやるという構成。そもそも「主人公が死んで犬に転生(?)する」という設定がもう出オチ感凄まじくて、ここから派生させたりこの設定を超えるインパクトを持つネタを生み出すことが出来ない、というのはもうわかりきっていたことだったので、3話以降は失速というより納得の低空飛行だった。
ともかく最初に述べたように非常に評価が難しい。明確な長所も短所も存在しない。実際のところそれらは存在するのかもしれないけど見つけ出すことが困難極まりない。時間をかけて捜し出せば発見はできると思うのだけど、しかし残念ながら何度も繰り返し時間をかけて視聴するようなアニメでは無い。なぜか1回視聴するたびに結構な体力を使うので。
あと最終回は全然最終回というより感じがしなくて、やはり最近のギャグアニメは最終回であえて逆張り的に最終回らしくない話をやることが普通の真面目なアニメへのカウンターだと考えてるっぽい。まあこのアニメに関しては主人公が犬にどうやって戻るのか全く想像できないし恐らく作者も考えてないだろうから適当な区切りをつけて終わらせるしかないよな。



リコーダーとランドセル ミ

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ストーリー 3
キャラクター 4
演出 3
作画 4
音楽 2
総合得点 19点
総合評価 F

実写コーナーいらんやろ。



BROTHERS CONFLICT

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ストーリー 7
キャラクター 7
演出 7
作画 6
音楽 8
総合得点 35点
総合評価 B

特殊部隊みたいな曲者が多い今期アニメの中では比較的軽めの作品だった。視聴負荷があまりかからないというのはかなり大きい。一応真面目な話を扱っているのだけど、全てをギャグとして面白おかしく消費してもいいという器の大きさに完全に甘える形になってしまったけど、まあそれも一興ということで。
予想通り最終回でも完全な決着は付かなかったけれど、ゲーム販促としては充分過ぎるシナリオ。家族が家から巣立っていく様子を描写することで最終回特有の寂寥感を演出したり、大学進学や留学など時間の経過を明示しておくことで主人公の成長(考え方の変化)も同時に示せる。それに主人公が最終回で告白してきた兄弟全員をフったことで一応の収拾はついた。
基本的にギャグやシリアスの担当をキャラごとに割り振っているので(坊主と末っ子は完全にお笑い要因)、名前とか上から何番目の兄(or弟)なのかわからなくても何とかなるというのは活気的だった。見た目だけでなく役割分担をハッキリさせることでキャラクタごとの差異を生み出すのはシスプリとかでもやってたけど、あっちよりもこっちのほうがキャラメイクに対して捨て身という感じがする。
アニメが始まる前はタイトルを見て「ああこれは兄弟同士で血の争いが起こるなー」と漠然と思っていたのだけど、いざ蓋を開けてみると全然そんなことはなかった。むしろ争いとしては物理的な殴り合いとかほとんど0に近かったし精神攻撃とかも腹の探り合いで収まる程度だし、コンフリクトというには些か穏やかな内容だったけど、変に過激な方向に進まずに土台としての家族の絆を作り上げることを中心にストーリーを組み立てたことが功を奏する結果となった。



戦勇。 第2期

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ストーリー 3
キャラクター 3
演出 3
作画 4
音楽 2
総合得点 15点
総合評価 E

何を楽しめばいいのか最後までわからなかった。



たまゆら ~もあぐれっしぶ~


ストーリー 8
キャラクター 9
演出 9
作画 7
音楽 9
総合得点 42点
総合評価 A

詳細は別エントリにて。



Free!

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ストーリー 3
キャラクター 5
演出 8
作画 9
音楽 5
総合得点 30点
総合評価 C

作画や演出は尋常じゃなくレベル高かったのに脚本が本当に酷かったので続編作る時はもう少し脚本を頑張ってください。



ステラ女学院高等科C3部

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ストーリー 1
キャラクター 1
演出 2
作画 5
音楽 3
総合得点 12点
総合評価 Z

12話でゆらがそのらに話し掛けた時に世界が変わっていく様子を見て、ようやくこれは「完全に失敗したエヴァンゲリオン」なのだと悟った。制作ガイナックスというのもこれで納得いく。主人公が一人で悩んで自分勝手な行動をとる、周りはコミュ障みたいな奴らばかり、最後にはわけわからん謎空間で皆仲良く大団円、これはもう完全にそのまんまですね。
根本的に脚本からしてもう駄目だったので何をどうしようと立て直しが効かないという残念さが付き纏っていた。ゆらが自堕落してから再生の道を辿るまでを描こうとしたその意図はわかったけど、カタルシスもクソもないその場の盛り上がりだけを求めて完全に空回りと失墜を繰り返す様子はただストレス溜まるだけだし、監督が上手く纏めることもできずに空中分解して墜落してしまった。
最終回の内容が恐らく大多数の視聴者がこのアニメに求めていたものに最も近く、そのうえ制作側が計画していたサバゲー関連商品の販促にも繋がっている。様々なライバルを登場させて最終回のような1対1やチーム戦などを繰り広げ、その上でゆらと他メンバーとの軋轢や関係修復してより強いチームになるまでを描いていればかなり面白い話になったと思う。
まあ出来の悪い作品についてあれこれ悪い部分を話すというのは誰も幸せにならないのでこの辺にしておきますが、いい加減ガイナはエヴァの影を追うのはやめた方がいいと思います。



ダンガンロンパ The Animation

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ストーリー 5
キャラクター 8
演出 2
作画 6
音楽 4
総合得点 25点
総合評価 D

わりと本格的な推理ものだと思って視聴開始したのが失敗だったのかもしれない。半分を過ぎた頃から明らかに謎解きとか放棄し始めていて求めていたものとのズレが大きくなり始めた。『ダンガンロンパ』というタイトルの圧倒的ダサさとゲームの演出をそのまんまアニメに落とし込んだダサさが悪魔合体をした結果、輪をかけてダサさが極まってしまった。それをラスボスである江ノ島自らが叫んでしまうのはまさに皮肉だった。
もっと脚本を練る余地があったように思うんだけど、最後の展開が完全なゲーム準拠ならどうしようもない。いわゆる中二病的な寒さとはまた違ったものがあり妙なむず痒さを感じながらの視聴となった。ラストの結末はいまいち納得できなかったがこれよく考えたら納得できる落とし所とか存在しない気もする。
推理パートと解決パートはかなり雑だったけどそれ以外の部分で何とか挽回していた。それって倒錯してるじゃんと言われればそれまでなんですがまあ何といっても大山のぶ代の声で虐殺焼殺とか色んな汚い言葉を聞けたのでそれだけでもとは取れたという感じです。



ローゼンメイデン

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ストーリー 7
キャラクター 7
演出 6
作画 7
音楽 8
総合得点 35点
総合評価 B

12話が最終回で13話が後日談+今後への布石といった構成だったので全部見終わってもあまりシリーズ終了という感じがしないのだけど、まあ久し振りに稼働させたローゼンメイデンシリーズを古臭くなくコンテ演出ともに今の時代にマッチするようしっかりアップデートさせた功績は認められるべきだろう。キャラデザも今までのシリーズのものを汲みつつ今までよりもシャープに仕上げている。
正直なところ、後日談はあったほうがいい作品と無いほうがいい作品にはっきりと分かれるんだがこのアニメに関しては後日談をやって正解だった。まかなかった世界のジュンがドールたちと関わったあとでどんな生活を送っているのかということについてはドールたちの闘いよりも重要だし、まいた世界のジュンの話というのも必要なものだった。ラストで不穏な空気を漂わせたのは再びまいた世界のジュンを主人公とした話をアニメ化する算段でもあるのだろうか。
雛苺の出番がほとんどなかったこと、1話目が特にやる必要の無い総集編だったことを除けば目立った粗のない作品。1期2期から間が空きすぎていたせいか熱量が完全に発揮できなかったものの昔からのファンにとっては満足いく仕上がりだったのでは。



恋愛ラボ

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ストーリー 6
キャラクター 7
演出 8
作画 9
音楽 7
総合得点 37点
総合評価 B

概ね原作通りだったし落として上げる太田作品らしい最終回も充分満足いく内容だったので特別これといった不満はない。あとなぜか作画に関して異常なこだわりが見受けられて、キャラのコミカルな動きなんかは特に細かな作画の仕事が目立っていた。シリアスな部分にもデフォルメされたキャラの絵を挟むことで不穏な空気を上手く消していたのも太田の方針かな。
宮原るりの作品といえばおそらく大半の人間が『僕らはみんな河合荘』を真っ先に思い浮かべるだろうし河合荘は間違いなく最高傑作といえる。『恋愛ラボ』や『みそらら』といった作品を読んで感じたのは宮原るりは4コマ漫画より普通の漫画を描いたほうが実力を発揮できるということで、最近は珍しくもなくなってきた(恋愛ラボが連載開始したのは7年前)「起承転結を意識しない4コマ」が大半なので「それは普通の漫画でやればいいんじゃないの」と思っていた。
4コマ漫画のアニメ化って構成が重要になってくるので、小ネタの積み重ねで形成されたものよりもストーリー性があってそれに沿ったネタが繋がっていく漫画の方が必然的にアニメ化しやすい。その点ではこの恋愛ラボは比較的アニメ化しやすい原作だったと言える。爆発的に面白かった回は無かったが均等に面白さが分散していて勢いは最後まで落ちなかった。



戦姫絶唱シンフォギアG

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ストーリー 8
キャラクター 7
演出 7
作画 6
音楽 8
総合得点 36点
総合評価 B

詳細は別エントリにて。



帰宅部活動記録

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ストーリー 6
キャラクター 7
演出 8
作画 7
音楽 6
総合得点 34点
総合評価 C

序盤4話くらいまでは声優の演技の酷さに辟易しシナリオの薄さに頭を抱えて「なんでおれはこんなのを見続けているのだろう…」と自問自答する日々を送りそのストレスのあまり脱毛症になったりならなかったり不眠症になったりならなかったりしたのだが、なぜか5話から急激に面白さを増していってそこから勢いが落ちることなく最終回まで突入してしまった。声優の演技は上手くなったわけではないけどこちら側が完全に慣れてしまったし、作画はその低予算ぶりを逆手にとった省エネ技法をメタ的に揶揄することでギャグにしてしまう図太さを見せつけた。
ほとんど細切れのネタが積み重なった短編作品みたいな構成が基本で、そこにほとんど判別不能な伏線・メタ視点・パロディといった要素をぶち込むことで約25分間の作品として纏めている。日常系作品とはまた違っていて、こちらはほとんど意図的に笑いをとろうとしている。初回から4話目まではその「笑わせてやろう」という意図に力が入り過ぎ空回りしていてことごとく滑っていたんだけど、5話目からは良い意味で肩の力が抜けてきて自然に笑いを誘えるようになっていた。
11話で最終回と見せかけて実はあと1話残っていますという丸々1話使ったサプライズがあったので何か1話ぶん得した気になった。いつの間にかこのアニメが終わってしまうことに寂しさを感じていたことを悔しながら認識してしまった。2期とか絶対に無いだろうという事実もけっこうつらい。ただ最終回で面白さが半減してたのでそうした続編へも未練は何とか断ち切れたように思う。



サーバント×サービス

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ストーリー 3
キャラクター 5
演出 6
作画 7
音楽 6
総合得点 27点
総合評価 D

作者がワーキングのノリをそのまま持ってきたのが完全に失敗している。ワーキングのふざけたノリはファミレスという空間であの個性的なキャラだからこそ許されるもので、市役所で特に抜きん出た個性のないやつらがふざけたりしているのはもう単純に面白くない。それに加えて激しい既視感もあるネタやキャラ設定の数々に胃もたれしてしまった。
ワーキングよりずっと恋愛に特化していて、そこが唯一両者の差別化に成功してる部分なんだけど、特別恋愛方面の話が面白いとかそういうこともなかった。何と言えばいいのか非常に困るのだけど、つまり目立った魅力が存在しなかったというのが一番近い感覚だろうか。公務員がふざけてるのはもう5話越した時点でどうでもよくなって不快感は消えたけどそれに取って代わるような魅力を提示されなかったのでぽっかりと空洞ができてしまったような。
高津カリノはもうワーキングにのみ集中して欲しいんだけど、別のもの描きながら同時進行してたほうがストレスが分散してやり易いのかな。そこらへん作家でも何でもない小市民なので全くの無知なのだけど、やっぱりワーキングのほうが本腰入れて描いてるように思えるしあちらの方が個性的なキャラクタを上手く捌けている。要するにワーキング3期を早くやってほしい。



ロウきゅーぶ!SS

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ストーリー 9
キャラクター 8
演出 8
作画 7
音楽 7
総合得点 39点
総合評価 B

詳細は別エントリにて。



きんいろモザイク

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ストーリー 8
キャラクター 10
演出 9
作画 9
音楽 10
総合得点 46点
総合評価 S

詳細は別エントリにて。



幻影ヲ駆ケル太陽

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ストーリー 3
キャラクター 3
演出 6
作画 6
音楽 8
総合得点 26点
総合評価 D

ブラックロックシューターに似たベクトルの苦手意識を最後まで拭い去れなかった。最初から最後までひたすらダークな世界観を貫き通したことでハマる人は物凄くハマったのかもしれないが、年食ってくると息抜き回が一切無い終始緊張の糸が張り詰めた状態というのはあまりに苦痛なのでここらへんはやっぱり好みの問題だろう。
紆余曲折あって結局主要キャラ全員生存ルートだったのはまあ許容範囲だけど(本当はいっそのことあかり以外全滅ルートの方が見てみたかった)、あかりを含めた主要4人の成長が分かりづらかったというのはシナリオの欠陥だろう。唯一星羅だけは分かりやすかったかな。
ダエモニア完全消滅というわけでもなさそうなので最高のエンディングではないが、目下最大の敵を倒してしまったし4人がそれぞれ過去やトラウマと決着を付けたのでやるべきことはほとんど達成された。しかしやっぱりどうにも好きにはなれなかった。その明確な理由は未だによくわかっていない。



げんしけん二代目

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ストーリー 5
キャラクター 7
演出 7
作画 8
音楽 6
総合得点 33点
総合評価 C

げんしけんとはすなわちあの部室(空間)ではなく研究会を構成する部員たち一人一人のことなのだと最終回の合宿でわかる。しかし2代目はげんしけんの中でも斑目と波戸が主人公の物語だった。斑目は1期の頃からげんしけんという作品を体現したようなキャラクタなのでここでまた主人公の立ち位置に収まることに違和感はないけど、女装男子の波戸が主人公っぽくなるのには最後まで疑問があった。
女装男子という微妙すぎる性別のラインによりヒーローにもヒロインにもなれず自我だけが肥大化して彷徨っていたところを斑目荻上によって掬い上げられ、結果としてやりたいようにやればいいという自由を手にした、この一連の流れの中に組み込まれたサブストーリーとして斑目の物語があった、というように見えてしまうのはやはりげんしけん2代目会員の方が主役だからか。
1期2期ではオタクというものの生態系にスポットを当てた物語が作られていて、どちらかというとキャラクタが先にあってそのキャラたちが物語を動かしていった印象があるんだけど、この2代目は物語をまず先に作っておいてそこに新しいキャラクタを乗せていったという印象がある。げんしけんという作品のコンセプトを考えると前者の方が正解だった気がするが、まあそこまで大きな差は生まれなかったので結果オーライという感じです。最後まで違和感あったのはやっぱり声かな。



神さまのいない日曜日

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ストーリー 4
キャラクター 4
演出 6
作画 8
音楽 6
総合得点 28点
総合評価 D

富士見ファンタジア文庫原作アニメの良くない部分が出てきてしまった。題材自体は凄く良いし設定も面白いのに調理法を失敗している。いわゆる中二病的な作品によくある、最初に頑張りすぎて肝心のストーリーが雑になってしまうパターンに陥っていて、これは原作もそうなのかアニメだけがこんなことになっているのかがよく分からん。
主人公のアイもどんなキャラなのかいまいち伝わってこないし、全体的にキャラの掘り下げが足りないのと必要な説明を省いてしまったことによる物語の不明瞭さ。正確には「設定や世界観を細かく決めすぎたせいでストーリーが硬直してしまった」と言えるかもしれない。余裕というか遊びが足りない。
決して嫌いではないのだけど、アニメーションとして表現するほうが映える原作なのにそれがあまり上手く出来ていなかったということは、つまり映像表現の方が原作に追いついていないのか、あるいはその逆なのか、そこらへんは分からないのだけどこの設定を生かしてもっと面白いものが作れる気はしている。



ファンタジスタドール

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ストーリー 8
キャラクター 9
演出 8
作画 6
音楽 8
総合得点 39点
総合評価 B

最初は正統派ニチアサアニメ路線を順調に歩んでいたのに、中盤からなぜか自ら敷かれたレールを外れて真面目に馬鹿なことをやるキワモノネタアニメ路線へと突き進んでいった異色の作品。コードギアス谷口悟朗がクリエイティブプロデューサーとして一枚噛んでることがかなり事前期待度を上げる要因になったのだけど、結果的に悪い意味で期待を裏切られることになった。谷口よりも監督の斎藤久のテイストの方が強かったのは誤算だった。
ドールたちの戦闘にあまり力を注いでいない時点で既に予兆はあった。戦闘はドールを動かすというよりドールの持つ武器などを利用したものがほとんどだったので、後半に進むにつれて戦いはドールそのものの能力よりも武器や合体技が重視されていき、その武器や合体技が強力になればなるほど面白いくらいに現実離れしていくのは必然だったのだろう。
ストーリーの不満を挙げるとしたら沢山存在しているドールを生かすものにしてほしかった。ドールの変化からうずめの成長を導き出すだけではラストのオールスター戦の説得力に欠ける。様々なドールを顔見せだけでなく少しだけキャラの掘り下げをしておけば最後の戦いで昂揚感を得られたはず。最後に今まで出てきた全てのドールを再登場させて全員で協力→大団円としたかったのなら尚更。
しかし大元となる話は極めて王道だし最後はしっかり風呂敷を畳んでくれたので何だかんだで満足はしている。最初からネタ路線っぽくしておいて中盤から「実はこれ真面目な話だったんだぜ」とネタばらしした方が面白かったかもしれない。



ハイスクールD×D NEW

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ストーリー 8
キャラクター 9
演出 8
作画 7
音楽 8
総合得点 40点
総合評価 A

個人的には最終回で3分の2近く戦闘やってるのはあんま好きじゃないんだけどこのアニメに関してはそういうことやっても許される器があるので問題なかった。ただ情報詰め込みすぎててパンクしそうになってたのはストーリーの欠陥だった。ちなみにラストバトル半分、後日談半分という尺の使い方が最も理想的。
基本的には新たなキャラクタを追加しつつ1期とほぼ同じ路線を歩むという感じで、このタイプの作品は1期より勢いが落ちてしまうのだけど、中盤までは1期と同レベルの勢いでこれは構成が頑張ってるんだなーと判断した。で、残念ながらラスト3話くらいになってからゴール地点が見えなくなってしまい勢いが削がれてしまった。1期ではイッセーがリアスを他の男から奪還するという明確な目的を最後まで維持したままだったのに対して、2期は様々な敵が入り乱れてどのように収拾をつけるのか、何をどうすれば終わるのかが見えてこなかった。
最後にイッセーが低俗な方向で覚醒したのはやっぱりHD×Dらしくていいと思います。世界を守るとかそういう広義的かつ抽象的な名目なんかより目の前の仲間を守るという意思のほうが説得力もある。結果的にトラブルに似たハーレムルートを歩むのかは微妙なところだけど1期よりは続編を意識した終わり方だったので勝算があるのかもしれない。



有頂天家族

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ストーリー 8
キャラクター 9
演出 9
作画 9
音楽 9
総合得点 44点
総合評価 A

原作の内容を最大限に汲み取り最高級の映像表現で原作に忠実にアウトプットした、今期アニメの中でも最高峰の完成度であり一般小説のアニメ化としてもかなりの成功例だと言えるのではないか。あまり立体感を感じさせない紙芝居的な久米田の絵が作風に合っていたし背景美術もあえて完璧な現実性を追い求めずに「綺麗な絵画」レベルで表現したことにより穏やかでありながらたまに騒々しくもある作中の京都の描写と合致していた。
「おもしろきことはよきことなり」「阿呆の血のしからしむるところ」といった古語的台詞を繰り返し用いることによりどうしても生じてしまう堅苦しい雰囲気を中和するために物語は極めて簡素かつ明瞭に進んでいく。狸・人間・天狗の3種族が織り成す話もそこまで重くはならず、常にある種の滑稽さを保ったままでいられたバランス感覚は素晴らしい。種族という枠組みを超えた繋がりというものにも意識的で、特に序盤の赤玉先生と弥三郎とで示されていた上下関係や最終回での下鴨家母と淀川教授との再会などが象徴的だろう。
余談だが、人を化かすと言われている狸とは対照的に狐は神秘的な異界の存在として考えられていたのは何故なのか、森見登美彦はそうした事情を詳しく知っているのではないかという節がある。狐と違って狸に関する言い伝えはあまり神秘的ではない、むしろ俗物的といえる。この作品に出てくる狸も神秘性などは持ちあわせておらず、ごく当たり前にように人間社会に溶け込んで生活していた。つまり作者が神秘性を持たせる種族を天狗に限定したかった、という意図により「狐」ではなく「狸」になったんかなーと考えられるわけだが、そこら辺は森見登美彦が続編出さない限りはわからないな。



てーきゅう 第2期

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ストーリー 6
キャラクター 8
演出 8
作画 8
音楽 7
総合得点 37点
総合評価 B

どうにかして長寿コンテンツになってほしい。



八犬伝―東方八犬異聞― 第2期

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ストーリー 6
キャラクター 5
演出 7
作画 7
音楽 7
総合得点 32点
総合評価 C

作品の根幹となっている八犬伝をベースにした本筋に突入するとあまり面白くはないんだが、八犬伝に直接関わりのない単発の話(犬の玉を持つ者達を探す過程含む)はかなり面白かったので非常に評価に困る。両者の間でうまくバランスをとってほしかった。特に21話の「神隠」は本当に素晴らしくて垂泣を防げなかった。
女性向けアニメは作画が綺麗だという法則が発動していた。戦闘の作画はいまいちだったけど止め絵や背景美術は最後まで抜群の安定感。スタジオディーンといえば歴史ある制作会社だが未だに衰えが見られない。あと音楽も良い。主題歌は2期のEDが一番良かった。
1期からずっと戦闘などにあまり頼らずに人間同士が紡ぎ出す物語を比較的丹念に描いていたのに、最後の最後で妖怪大戦争みたいなスケールの大きさに無理やりもっていってしまったのは残念。日常のドタバタ感や単発回で積み重ねた信乃の人間としての心をもう少し生かしたシナリオが見たかった。



ブラッドラッド

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ストーリー 5
キャラクター 4
演出 3
作画 6
音楽 6
総合得点 24点
総合評価 E

コンテや演出が物凄く古臭くて、それが内容と噛み合ってないのが勿体無かった。例えば新房や大沼がこのアニメの監督だったなら見え方は変わってきたのかもしれない。あとギャグやってる時も戦闘も全部テンションが一定のままだったのでいまいち盛り上がりどころがわからなかった。
「死なせてしまった女の子を生き返らせるために奔走する主人公(最強)」という設定だけ見ればいくらでも面白くなりそうだし、ちょっと『さんかれあ』に近いかなという感じもするけど、ほとんどのステータスをギャグ方面に全振りしたせいで空回りしてしまったように思う。このノリが好きな人はもちろんどこかにいるんだろうけどおれは苦手だったというだけの話ではあるが。
好きでもなく嫌いでもないけど、「視聴しておかないと損をする!!」的な触れ込みで語られる作品でもないし、まあ余裕があったら見ればいいかなという心持ちのまま結局最初から最後までズルズルと見続けてしまったので、もしかしたら自分がわからなかっただけで何らかの魔力的なものを秘めていたのかもしれない。



神のみぞ知るセカイ 女神篇

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ストーリー 8
キャラクター 8
演出 10
作画 9
音楽 7
総合得点 42点
総合評価 A

詳細は別エントリにて。



私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!

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ストーリー 1
キャラクター 2
演出 7
作画 6
音楽 5
総合得点 19点
総合評価 F

マジェスティックプリンスとこのアニメは周りがえらく盛り上がっているのに対して自分はほとんどハマれなくて、最近どんどん大衆と自分の感性がズレていってるのかなーと思って少し悲しんでいたんだけど、このわたモテというアニメに関しては「人が恥かいてるのを見るのが苦痛」だと感じて視聴できなかった人とか結構いるっぽいので(おれもそのタイプなんだけど)、やっぱり好き嫌いが激しく現れる作品なのだと考えを改められた。
正直出オチというか、1話2話くらいで終わってしまうようなネタをかなり薄く引き伸ばしているせいでもこっちの性格が単純にクズっぽくなってしまっているのが納得いかない。もこっちのような境遇の子はおそらく多いはずなんだけど、多数派の人間がこれを見て「もこっちのように孤立している人間は皆もこっちと同じことを考えている」と思ってしまう危険がある。
そしてネタを薄く引き伸ばした結果、「モテない」というタイトルからかけ離れたぼっちネタやパロディを大量投入する羽目になってしまい、凡百のギャグアニメの中に埋れてしまうこととなった。Anotherやテラフォーマーズなどパロディのチョイスに関しては結構センスあったんだけど、それだけではやはり評価できない。ちなみに3分の2近くがパロディネタだったイクシオンサーガは残りの3分の1に該当する下ネタがレベル高かったのでわりと評価している。
やっぱり「モテない」という部分をもっと表現してほしかった。単純にもこっちが人間としてアウトというか性格が酷く歪んでいるように見えてしまうのは駄目だよな。



銀の匙

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ストーリー 7
キャラクター 6
演出 7
作画 7
音楽 5
総合得点 32点
総合評価 C

扱うテーマ自体は今更感溢れるものなんだけどそれを上手く友情努力でコーティングしてて、傍目から見れば説教臭さも卑しさもなく爽やかな仕上げになっている。アニメは原作よりもそうした感触が増しているのだけど、それによって当たり障りなくなってしまったというか、雑味が消えて平淡になってしまったのは非常に勿体無く感じる。伊藤智彦という監督は一般的にはSAOで名を上げた印象が強いんだろうけど、おれはオカルト学院の印象が強いし原作の力を引き出すというよりはひたすら原作通りに事を運ぶという監督なのでまあなるべくしてこうなったと言うべきか。
八軒は決して脱力系主人公ではなくて、行動力自体はあるけどそれを引き出せる環境にいなかったので力を発揮する方法がわからなかった、というのが正確だろう。エゾノーに入学したことで様々な人間や動物と触れ合い自分の中の多くの引き出しを開けることができた。11話かけて描けたものは八軒の得た経験や友達、そこから導き出される自信であって、この自信を持たせるためには責任が人一倍重くのしかかる農業関連の道を選択するしかなかった。そう考えると「現在の農業の直面している問題を描く」という作者の意図を完全に生かすための設定だったのだとわかる。
ストーリー的には目立った山場がないし特別作画や演出に惹かれる部分は無かったんだけど、そういう方向性で進めたことに間違いはなかったし、分割2期を前提としてたにせよ1クール作品としても充分他の作品に引けを取らない出来だと思う。



超次元ゲイム ネプテューヌ

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ストーリー 3
キャラクター 3
演出 5
作画 5
音楽 4
総合得点 20点
総合評価 E

ゲームにほとんど興味関心のないおれのような人間にとっては中々の地獄だったのではないだろうか。恐らくゲームに詳しい人間にとっては様々な小ネタの意味もわかって面白いアニメだったのだろうけど、おれはほとんどをよく理解しないままずるずると最終回まで視聴した。なぜそんな状態なのに最後まで見たのとか聞かないでください。病気みたいなもんです。



Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ

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ストーリー 8
キャラクター 7
演出 8
作画 8
音楽 7
総合得点 38点
総合評価 B

設定は無茶苦茶なのにやってることは的を外さない王道一直線でそのギャップと、大沼心が今までの新房ナイズされた表現方法を捨て去り真っ正面からファンタジーを作ったという二つの惹かれる要素を持っていながら最後までいまいち上手く爆発できなかった。戦闘シーンは力入れてるのが伝わってきて凄く良かったんだけど、全10話という尺の短さではやはりイリヤと美遊の結び付きの表現に限界があった。
Fateシリーズのキャラクタや設定を受け継いだ上に独自の要素を組み込んではいるものの、何らかの作品の続編というわけでもなくFateシリーズから切り離して見ることもできるので、そういう点では新規層にもアプローチできる作品ではある。しかしセイバーやバーサーカーといった英霊のバックグラウンドを予備知識として備えていたほうが面白いのも確かなので、結局最大限に楽しみたいなら関連作を見ろよという話に帰結する。
肝心のイリヤと美遊の関係が色々あって最終的に親友以上(もしくは恋人以上)のところにまで上昇したのに対して、凛とルヴィアの関係は最後まで変わらなかったのが年齢的な問題をもろに突き付けられてるようで、大人になってしまった身としてはつらくもあった。ちなみに美遊が最終的にヤンデレになってしまったのは間違いなく作り手側の趣味だと思います。
あとシルバーリンクはやっぱり優秀な制作会社で、作画の乱れとかない上に細かい背景美術もしっかりしてて、自社で若手アニメーター育成すればいずれPA京アニに並ぶと思う(ホワイトフォックスなんかは大きい仕事受け持ってるけど体力がまだ追い付いてない感じ)。このアニメはたぶん2期あるはずなので、今度は尺を充分に確保したうえでしっかりとしたシナリオ作ってほしい。



ガッチャマン クラウズ

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ストーリー 8
キャラクター 9
演出 8
作画 7
音楽 9
総合得点 41点
総合評価 A

詳細は別エントリにて。



ふたりはミルキィホームズ

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ストーリー 4
キャラクター 5
演出 5
作画 5
音楽 4
総合得点 24点
総合評価 E

中盤からほとんど右目だけで見てたのであんまり内容が頭に入ってきませんでした。フェザーズとカラーザファントムが色々と小競り合いをしてる時には凄く真面目な張り詰めた空気が漂っているのに、ミルキィホームズが現れた途端に一気に緊張の糸が切れてギャグ・コメディ色が溢れ出すのでミルキィホームズはそういう方面に関しては偉大だったのだということを再確認した。



君のいる町

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ストーリー 3
キャラクター 4
演出 8
作画 8
音楽 7
総合得点 30点
総合評価 C

男が知ってる男の汚い部分と男が妄想した女の汚い部分を混ぜあわせたヘドロのようなアニメでした(褒めてる)。涼風でも確か似たようなことやってたので作者はこういう話が死ぬほど好きなのか単純に進歩していないだけなのか。
このアニメはメインヒロイン(仮)のアスカと途中で謎の病気による死を遂げた不幸すぎる青年恭輔を除くほぼ全員が人格に何らかの異常をきたしており、また色彩設計がミスってるのか意図的なのかはわからないが物凄く目に悪いチカチカするような配色なので、毎回見るたびに肉体的にも精神的にも疲弊するという地獄のような視聴を繰り返すこととなった。
CMなどでの宣伝文句として「恋は、こんなにも苦しい」とか言ってるんだけど、苦しいのは完全に自業自得なので恋のせいにするんじゃねえそれはお前の人格に問題があるだけだアホかという突っ込みを毎度心の中でしていたし最終回においてもそれが改善されることはなかった。
良いところを見つけるのに物凄く苦労するアニメなので皆さん頑張って探し出してみてください。ちなみにおれはカメラを必要以上に意識させるような山内コンテが苦手なので作画や演出面にも逃げ道は見出せませんでした。



銀河機攻隊 マジェスティックプリンス

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ストーリー 6
キャラクター 2
演出 7
作画 6
音楽 5
総合得点 26点
総合評価 D

世間での評判は上々なようだけどおれは最後までハマれなかった。近年において世間との温度差を一番感じた作品だったかもしれない。平井絵もあんまり好きじゃないうえにキャラクタもどこか無機質な感じがして(設定の「人口的に作られた」という意味合いとはまた別のもの)、特にタマキなんかはこいつ酒飲んでるんじゃねえのというくらい毎回呂律の回らない声で意味不明なことを騒ぎ立てるという、誰が得するんだという意思が凝縮されたようなキャラクタだった。
ストーリーに関しては使い古された脚本をそのまま使っているという感じで捻りが足りない。全ての先の展開が予測できるというのはオリジナルアニメとしては致命的な欠点だろう。対立する2つの惑星に他星技術のパクリに無能な上層部の下で悩む若手指揮官、もう古典要素全部詰め込んだという感じで胸焼けがした。最後まで盛り上がりに欠けていたのもマイナス点。
作画が少し良い部分を除けばあんまり評価出来る点は残念ながらなかった。音楽もイマイチだし演出ももっと緊張感出すように工夫してほしかった。



進撃の巨人

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ストーリー 7
キャラクター 8
演出 9
作画 9
音楽 9
総合得点 42点
総合評価 A

オリジナル要素を多少混ぜつつも結果的にはほとんど原作通りだった。原作の荒い絵がアニメ仕様にブラッシュアップされていたり作画に力をいれて臨場感あるアニメーションに仕上げていたり、発生した恩恵は少なくないのでその点でいえばアニメ化は充分に成功したと言える。不必要なオリジナル要素もあったが、そういった部分は強烈なインパクトを与える戦闘シーンの作画に飲み込まれていく。
エレンの葛藤やアルミンの勇敢さ・冷静さがより鮮明になった代わりにミカサの冷淡なところがやや削がれて人間らしくなっていた。そもそもキャラデザからして原作の方向性とは180度変わって美人になっているし、上官にエレンとの仲を指摘されて紅くなる一幕も原作のそれとは受ける印象が全然違う。戦闘中に至っては見え方が少年か少女かという大枠での違いもあった。
大筋の内容に関しては原作そのままなので特に言及する必要もないだろう。アニメは原作以上に「現実は残酷だ」という事実を突き詰めており、そこから高低差としての「しかし美しい」にもっていくには相当な労力が要るだろうなと思っていたら底に落ちたまま終わったので、引き上げ作業は2期以降に行われるだろう。問題はこの1期が予算と時間が逼迫して最初から最後までほぼ半年間死にそうになりながら制作されたということで、予算と時間に余裕をもたせるには最低でも2期は2年後くらいになる。それまで原作が熱量を維持できるかどうか。



宇宙戦艦ヤマト2199

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ストーリー 6
キャラクター 7
演出 8
作画 8
音楽 7
総合得点 37点
総合評価 B

作画に関しては目立った乱れも無く終始安定していた。ストーリーは旧作を意識しすぎてやや不安定だったものの、変に複雑化したり形骸化したりすることもなく上手く纏めていた。さすがに最終回で広げた風呂敷全てを畳むことはできなかったが、ヤマトという作品が果たすべきことは概ね達成された。
細かな矛盾や疑問はもちろん大量にあって気にならないと言えば嘘になるんだが、そうした部分に目を向けさせないような勢いと迫力を重視した作風に徹することでヤマトという歴史ある作品を何とか守り通していた。ただキャラメイキングに関してはまだ改良の余地があった。
最終的に全部奇跡で済ませてしまうのは安直と御都合主義の極みであまり褒められた話ではないんだけど、古代守という人間がトリガーになって奇跡が起こっているという奇跡の理由付けがされていたのでギリギリ許容範囲という感じでした。最後は古代守の魂が雪を生き返らせて、元々守がいたコスモリバースシステムが空になり、そこに丁度タイミングよく亡くなった沖田艦長の魂を入れる、ということらしいのでまあ納得もできました。



ムシブギョー

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ストーリー 4
キャラクター 5
演出 7
作画 7
音楽 6
総合得点 29点
総合評価 D

後半ほとんどオリジナル展開だったらしいが特に違和感無かったしAパートに20分近く費やしてBパートを2分程度で終わらせるという斬新な構成も、それが伝統芸であるかのように視聴者に浸透していった。全体的に爆発力が足りない内容だったのは残念なところだけどムシブギョーちゃんという寡黙発情キャラを生み出した功績は認められるべき。
実は戦闘作画にけっこう力を入れているアニメだったんだけどあまりそうした言及が見られないのは肝心のストーリーの訴求力が足りなかったからか。仁兵衛はキャラとしては使い古されたような熱血馬鹿で脇を固めるキャラも新鮮さはないが、前述のムシブギョーちゃんというキャラの個性が極めて強いのでバランスは取れていた。仁兵衛があまりに馬鹿すぎてムシブギョーちゃんとの恋愛に一切発展することがなさそうなのも潔くて良い。
これもよくある「後日談が欲しい」タイプのアニメだった。あと1話あれば記憶を失ったムシブギョーを仁兵衛が救うシークエンスをもっと細かく描けたし、真田幸村との最終決戦も密度を濃くできて、そのうえで真田を倒したあとの描写もやれたはず。初回の方で結構無駄に尺使ってしまったのが影響してると思う。



とある科学の超電磁砲S

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ストーリー 9
キャラクター 9
演出 9
作画 8
音楽 8
総合得点 43点
総合評価 A

詳細は別エントリにて。




◆ベストキャラクタ◆

女性

1位 アリス・カータレット(きんいろモザイク)
2位 マドレーヌ(ファンタジスタドール)
3位 九条カレン(きんいろモザイク)

きんいろモザイクが強すぎた。ちなみに7位はさんざん射出されまくったささらです。


男性

1位 斑目晴信(げんしけん 2代目)
2位 長谷川昴(ロウきゅーぶ!SS)
3位 木場祐斗(ハイスクールD×D NEW)

正直1位以外はほとんど横並びに近い。


人間以外(特別枠)

1位 下鴨矢三郎(有頂天家族)

狸枠。



◆今期ベスト主題歌◆

OPきんいろモザイク OP 『Jumping!! / Rhodanthe*』

一時期はこれを聴かないと動けないくらいの体になってしまった。

ED犬とハサミは使いよう ED 『レモネイドスキャンダル / 秋月マキシ(CV:芹澤優))』

ファンタジスタドールED、ハイスクールD×D1部ED、きんいろモザイクED、有頂天家族EDもかなり良かった。今期はEDに良曲が多い。



◆今期ベストエピソード◆
きんいろモザイク Episode1「ふしぎの国の」f:id:shinmeikai:20131017224811j:plain


脚本:綾奈ゆにこ 絵コンテ・演出:天衝  作画監督:大河原晴男、谷拓也


記憶に焼き付いてはなれないのはこの回をおいて他にない。4コマ漫画原作アニメにおけるストーリーの希薄性という問題を見事に払拭した名作。



◆今期作品ベスト3◆
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1位 きんいろモザイク
2位 有頂天家族
3位 とある科学の超電磁砲S



中堅どころが多いものの飛び抜けてクオリティの高い作品というのはあまりなかった。しかしその中でもきんいろモザイクは別格で、はっきり言ってここ5~6年間において放送された日常系の作品の中で一番楽しめた気がする。全てにおいて自分の好みだっただけでここらへん個人差の問題だろうけど、今後2013年を振り返った時1番最初に思い出すのがこのきんモザかラブライブかというところになるだろう。1クールものだと有頂天家族、神のみぞ知るセカイ女神編、たまゆら、HDD2期あたりも良かった。逆にアニメ史における黒歴史が生まれてしまったり、低調な作品はことごとく低調なんだけどこちらは暫く経てば記憶から消えてしまいそう。取り敢えず今日も終わらないきんいろモザイクの影を追いかけて購入したBD1巻と録画を見ています。

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