THE UNLIMITED 兵部京介 3話 「清楚と汚濁(Queen not a princess)」

  • キャラデザに違和感はあるもののそれを補うようにストーリーと演出が右肩上がりに良くなっていってるので全然文句ない。けっこう低予算で作られてる感触もあるんだけどそれを気にさせない作り方してて賢い節約術みたいな上手さがある。
  • 皆本が出てくると「ああ、これは絶チルなんだなー」と再確認させられる。物語上では正義の立ち位置にいる皆本たちバベル側と、逆に悪党の立ち位置にいる兵部たちパンドラ側という明確な対立構図が見えてきて、そこでようやく兵部側が主人公であることの意味を探ることができる。
  • コードギアス的物語なのでおれがはまらないわけないよなーと思ってたのに1話2話でははまらなくてあれー?と首を傾げていたんだがその理由が今回でわかった。明確で強大な対立相手が今までいなかったからである。前回まで兵部が戦ってたのはこちらから見ても「悪党」にあたるわけで、悪党vs悪党の構図は正直強い悪党の方が正義に見えてきてしまうので一周回って普通のバトルものになってしまう。
  • ところが今回は兵部が悪党の側であり、その悪党が確固たる矜恃をもってして行動しているので結果として正義側よりも強い正義を抱いて行動しているように見える。これこそコードギアスのルルーシュとスザク。まあルルと違って兵部は最初からチートという能力の差はあれど、おれが見たかった物語の構図とはまさにこういったものだったので非常に満足している。
  • 3話目にしてようやく本気を出してきたし、クオリティの高い戦闘に頼らずともストーリーの地力だけで物語を動かせることがわかったので充分だろう。近頃のサンデーアニメの中では頭一つ飛び抜けて面白い。スピンオフなのに本編より面白い。もうこっちを本編にしてマンガ連載してほしいレベル。
  • ユウギリちゃんについて言及すると兵部兄さん同様ロリコン扱いされそうなので大人しく紅葉姉さん素晴らしいとだけ言っておきます。