PSYCHO-PASS #15 「硫黄降る街」

  • 前回あれだけ目の前で人が殺されても動じなかった人間たちがネットに噂流れてヘルメットが流通していくと途端に慌て出して街もそれに伴い犯罪の無法地帯となるのは現実を皮肉っているようで面白い。人は何かあってからじゃないと行動出来ない生き物なのだ。
  • これをやるために今まであえてスロースターターの皮を被っていたんだろうなーと納得した。ただ積み上げるならもうちょっと市民の普段の状況を描いてほしかったというのはある。
  • こうしてみるとこのアニメで正しいことをしている、視聴者目線に立っているのは槇島であるように思える。行動原理の「シビュラシステムの破壊」はこの世界における理にかなった行動といえる。行動や言動自体はアレだけど。
  • ここにきてやっと緊迫感というか核心に迫っていくストーリーの力を感じた。たぶんここら辺が虚淵玄のやりたいことだったんだろうなと推測できる。本広克行のエッセンスは1クール目に、虚淵玄のエッセンスは2クール目に顕著に現れている。