新世界より 第十八話 「赤い花」

  • オオスズメバチコロニー全滅という部分からのスタート。黒幕という黒幕がどうやら存在しないというか、悪意が分散しているという感じがするので、案外このまま戦争に巻き込まれたりとかしないんじゃないのかと思ってたら後半から超展開になってきた。この盛り上げ方は凄い。強引だけど合理的だ。今回は脚本・演出・絵コンテ(特に演出)がほぼ完璧だった。富田浩章氏はやっぱりコンテより演出の方が上手い。
  • ミノシロモドキによりバケネズミたちが知識を得ているというのはたぶん事実としても、バケネズミ側に呪力を持った人間が肩入れしてるというのは想定できなかった。これはもしかして真里亞たちが死んだフリをしてシオヤーブコロニーに協力しているというオチなのか。
  • 相変わらず伏線の張り方とその回収方法がめちゃくちゃ上手い。ここはもうアニメどうこうじゃなくて貴志祐介の筆力によるところがほとんどだろう。ただ坊主のおっさんの目から出た女神のような映像など、アニメ化した意味もしっかり表せている。鳥飼さんがいなくなったのは悲しいけど。
  • 文字演出による「Hello」から「goodbye」までの一連の流れがこのアニメの集大成的なクオリティで鳥肌が立った。ここだけ見ればもう秋からの2クールアニメの中ではトップと言っていい。
  • 本格的に終わりが見えてきたんだけど、野狐丸倒しても収拾つく気がしない。やっぱりバケネズミは全部滅ぼすのかな。