ささみさん@がんばらない 第九話 「できないんじゃない」

  • 過去の改変が出来るという最高レベルの能力を有するキャラクタが出てきたことで、現在ひいてはそれに連結する未来を改変出来るささみさんとの対立関係が浮かび上がったが、珍しいのは相手が単純な敵対関係にあるのではなくて元々ささみさんに取り憑いていた霊魂だということだ。
  • 「後悔と引き換えに能力発動」ならば「後ろ向きな気持ちを消しさればいい」というのは勿論だけど、つるぎが提唱したその解決方法である「色んな過去へ跳躍してヒントを探る」ってのは今現在の時間軸が分かりづらかったので最初は「過去からさらに過去に遡るのかなー」と思ってたらロリささみさんがいる時間軸も過去だし、みんなでトランプしてる場面も神社から逃げ出した場面も母ちゃんとささみさんとの絵の受け渡しも全部ひっくるめて過去なのである。要するにささみさんメタボが唯一の現在の時間軸で、それ以外は全部過去だから「色んな過去へ跳躍する」という言い回しになったんだろう。
  • 「もっとこの国の神々を信じようよ!」ってささみさんの決め台詞がニートであることの自己肯定に繋がっていてつらかったんだけど「私は神々を信じたい、だから私は頑張らない、私達はもう頑張らなくていい」というのが頑張りたくないおれの心を直撃した。「そうだ!おれは神を信じているから頑張らなくていいんだ!」と言えば新興宗教にハマった駄目人間っぽい。
  • 後悔を背負っていたのはささみだけでなく、ささみの母ちゃんとつるぎの3人だったということが母ちゃんの「私たちの後悔はなくなった」という一言に端的に現れている。母ちゃんの後悔はささみさんの決意表明により解消され、つるぎの後悔はささみの赦しにより解消された。
  • 取り敢えず過去編は終わって次への布石として明確なささみさんの対立相手が現れたところで終わり。こいつらとの話で残りの尺全部使い切るのは何となく予想できるけど目下おれの興味を引くのは最終回までに兄ちゃんの素顔が見れるか見れないかというところである。