リトルバスターズ! 第22話 「わたし、必ず戻ってきます」

  • どうもクド本人の気持ちの確認をせずにリトルバスターズの面々が右往左往してるのは違うんじゃないかなーと思ったけど、まあクドとの距離を推し量るのが難しいというのが一因ならそれも仕方ないと思うようになった。
  • 「あなたはこの世界の歯車になりなさい」ってのが完全に「お前は社畜となって身を擦り減らして社会貢献しろ」と言われてるように聞こえたのでもうすっかり現実に侵食されている。早く脳味噌をフィクションで満たしたい。
  • クドは母親に一切事情を告げることなくどうやってテブアから日本にやって来れたのかすごく気になる。誰が手引きしたんだろう。
  • 京介の「また同じ時間、同じ経験を繰り返すのか」という台詞で何となくこの作品の全容が見えてきた。色んなところで散々言われてるけど多分時間の改変が行われてるタイプの話なんだろう。それを認知していないのは主人公であり唯一個人的な時間・世界との断絶(ナルコレプシー)を体験している理樹であるという。クドの見送りに葉留佳や美魚がいなかったのもそこらへんの事情が関係してそうだ。
  • この話がえげつないのは母さんに会いに行くのを踏みとどまっているのは「母親や周囲の環境から逃げたことに対して叱責されることが怖い」という理由で、それを乗り越えてもその先に「母親の死」が待っているかもしれないということである。たぶんクドは帰国する時には「母親が死んでいるかもしれない」という可能性を念頭に入れてはいるんだろうけど、その事実に直面した場合精神的に保たない気がする。