イクシオンサーガDT 第22話 「BC(Before Crisis)」

  • なぜこの最終回手前でバリアシオンの個別回やるのか本気でわからない。一応体裁はインコグニート結成までのいきさつみたいなエピソードなんだけど、バリアシオンの視点でストーリーが展開されるのでほとんどの出来事がバリアシオンの思考フィルターを通してこちら側に届けられる。バリアシオンの意味不明な姿(なぜこの時代に松田優作なのか、スタッフと視聴者とのジェネレーションギャップを感じずにはいられない)も含め、やはりこれはバリアシオンが主役の話と捉えるのが正解だろう。
  • 正直「太陽にほえろ」のネタなんて古典的すぎてもう様々な創作作品の中で使われまくってるし、このアニメのパロディはそれらを超えるような画期的なパロディというわけではなかったので特段面白いと感じることはなかったかな。まあパロディといってもバリアシオンの姿だけで、あとは普通にインコグニートのキャラクタたちが馬鹿やってるというどうしようもない話だった。以前の紺のゲームの歴史の力説といいこの話といい、どうもこのアニメはターゲットにしてる世代と実際の視聴者の世代が噛み合ってないような気がする。最後の取って付けたような「なんじゃこりゃ!」も虚しく響く。
  • 今まで単純に笑わせることに特化したネタをやっていたのに今回はパロディであったりバリアシオンのギャップを際立たせることに注力しすぎたせいか全体的にあんま笑いどころの少ない、悪く言えば滑ってる話だった。まあ正直視聴者を泣かせるより笑わせることの方が遥かに難しいので、そこらへんのギャグの真面目さの匙加減には苦労してるんだろう。まして2クールともなればネタの枯渇が起きても何ら不思議はない。