閃乱カグラ 第10話 「陰と陽」

  • 「陰と陽」というタイトルに悪と善の二元論を重ね合わせ、忍の存在意義や戦う意味といった根本的かつ今まで表立って現れてこなかった要素の処理を卒無く行っている。
  • このアニメが特異なのは初めから善と悪という抽象的な概念が設定されていることである。普通の作品であれば視点を変えれば悪が善に変わるということもあるんだが、このアニメは善側である忍たちが「自分たちが善である」ことを認識しているし、同時に悪側が「自分たちが悪である」ということを認識てしている。なので視聴者は価値観が定まった状態で物語を飲み込むことになる。
  • グライダーにロケットエンジン装備して空飛んで敵地に赴くという図は些かシュールだったものの、あまりその図を残さずに敵陣地に移行するので笑いに関する印象はないな。
  • これやっぱり敵側の描写の方が面白いので、半蔵学園の学生5人を主人公にしたストーリーと蛇女学園の学生5人を主人公にしたストーリーをそれぞれ半分ずつやった方が良かったのではという感じがする。善側のメインストーリーと悪側のサイドストーリーでも可。
  • 鈴音(凛)先生のキャラデザの素晴らしさのあまり眼球の分子が崩壊しそうになったというのにこの素晴らしさを分かち合える存在がいないことが悲しい。