絶園のテンペスト 第二十二幕 「不破愛花」

  • 過去編が終わって愛花の明確な出番がなくなったにも関わらずタイトルが「不破愛花」なのが物凄く捻くれている。要するにこのアニメの主人公は初回で死んで現在の時間軸から退場した不破愛花だったということで、まあ現在の状況を見ればわかるんだが愛花の存在がこのアニメを成立させている。はじまりの樹を倒す方法も愛花からの手紙でわかるし、そもそもはじまりの樹を破壊しなければならない状況を作り出したのも愛花なので、最初から最後までシナリオすべてが愛花に操られているような感覚さえある。
  • 吉野も真広も羽村も葉風ちゃんもみんなそれぞれエゴがあって、今回キレた羽村の「理屈なんざどうでもいいから怒れよ」という言い分も結局のところ突き詰めれば己のエゴだし、葉風ちゃんが愛花の死に対して自分を責めてくれというのもそれに該当する。
  • 愛花の死の真相が判明しても結局真広は世界を救うために行動しているし、吉野は愛花のことを考えているので現状大きな変化はない。
  • 吉野と真広と愛花の過去回想が良かったのであそこから広げてほしかったけど尺的につらそうだ。「よしの」という音だけ聞いたら普通は苗字だと思うよな。女じゃなく男なら尚更。