絶園のテンペスト 第二十三幕 「はじまりの戦い」

  • 「28歳無職女子始まりすぎ」という友人の言葉がツボにハマってしばらくまともに視聴できなかった。葉風ちゃんと愛花の裏に隠れがちだったフロイライン山本さんの時代がついにやって来たのだ。
  • 最終回目前にして半分ギャグという異常な話だった。放送前に思い描いていたこのアニメのイメージとはまるで違う場所に着地している。あと今回は女性キャラの色気が異常なくらい押し出されていて、逆説的に男達の身の振り方が浮かび上がることになった。すっかり愛されマスコットキャラになった左門さんが終始冷静だったのは残念。
  • 半分ギャグだったけど残りは真面目な話なわけで、その中でも特に真広の人間的な成長ぶりと吉野から葉風ちゃんへの会話はとても良かった。そこに関わる羽村の女装・葉風ちゃんのシュールな装備・仮面着けた吉野たちの姿は笑えるんだけど、全部真面目にやってることなのでカテゴリ的にはギャグ枠から外れる。
  • ラストの戦いはまさしく劇といえるようなもので、このアニメのタイトルを象徴しているかのような戦いだった。吉野さん死にすぎなのはさておき、展開も意外性とスピード感を兼ね備えていて1ミリ足りとも盛り上がりに欠けることのないストーリーは素晴らしい。演出・作画ともに気合い入ってたし、最終回でもう一度化けるかもしれない。
  • 次回予告の左門さんの仮面で笑わないことは不可能でした。最後までネタキャラなのかな…