ビビッドレッド・オペレーション 第十一話 「つたえたい想い」

  • 「れいは人間ではない」という設定で全てを無理矢理都合の良いように収めるという力尽くのやり方はなるほど吉野らしい。まあ元々「元の世界に帰るんだ」と言ってたし、現段階でその設定を明かすことはフェアではある。
  • ここまで予想通りのことをやられると逆に清々しくある。王道と凡百は良くも悪くも紙一重なのだけど、針がそのどちらに触れるかは脚本の出来にかかっていて、吉野にそれほどの力量があるかというとな…
  • 「アローンは下等な存在(人間)が身の丈に合わない力を弄ぶことを恐れて時限エンジンを破壊しようとしている」という理由がもうモロに原子力の批判に繋がっててうわーそりゃやりすぎだろーと思ってげんなりしてたんだけど、烏がれいを飲み込むシーンが印象強くて頭の中から掻き消されてしまった。
  • 烏、あるいはアローンがれいを取り込んでラストバトルってのは中盤くらいで読めてたのでこれまた何の驚きもないんだけど、むしろあの吉野脚本でここまで予想通りの展開なのが逆に気持ち悪い。最終回で何か仕掛けるつもりなのか。