革命機ヴァルヴレイヴ 第1話 「世界を曝く」

  • もう大河内一楼が完全にやりたい放題やってるのが手に取るようにわかるシナリオだったので大満足です。1話目にして主人公・ヒロイン共に死亡、主人公はゾンビとなって生き返るとか誰も予想の出来ない展開を平然とやってのける。掴みとしては今期最高クラス。「次が見たい」を通り越して「次を見なければいけない」という義務感さえ生じている。
  • ロボは今期作品の中では一番重厚感があって格好良い。戦闘描写もマジェスティックプリンスを上回る迫力とスピード感を兼ね備えた出来で文句なし。シナリオはとっ散らかってるように見えるけどハルトが「人間をやめる」という部分に向かって作られているので一貫性が無いわけではない。これから永世中立国VS軍事大国という構図にするのか、国の中の主要人物同士の戦いにするのかが気になるところ。咲森学園の生徒たちがギアスで言うところの黒の騎士団みたいな軍団結成してドルシア軍に立ち向かうみたいな真っ向勝負の王道なら非常に燃える。
  • まあショーコはほぼ間違いなく生きてるわけで、その扱いをどうするかというあたりで全体の出来が決まってくる。既に人間やめてて撃たれた時はゾンビだったパターンとか生きてるけど敵側に操られてるパターンなら主人公との最後の戦いに持ち込めそう。
  • 特殊ED(次回以降のOP曲)が浅倉大介の趣味丸出しな上歌ってる二人が個性強いので物凄く胃もたれするような曲になっている。いやこの身体に悪そうな濃さが好きなのでいいんだけど。
  • 今後機体に乗って人間で無くなる者が増えていくのか、主人公が吸血(?)した人間はどうなるのか、話の広げ方の自由度は高い。取り敢えず1話目でいきなりヒロインを死なせたことにより、このアニメは「人間の死」を躊躇なく描けることがわかったので最終回までに結構主要キャラクタが死んでいきそうな感じはする。