惡の華 第三回

  • ロトスコープを使っているので必然的に絵の見せ方は実写の作法に則ることになるんだが、このアニメはドラマとかよりも舞台における演出を意識して作られているという印象を受ける。基本的に主人公である春日は上手(右)から登場して下手(左)に移動するし、仲村さんはその逆の移動が多い。
  • 春日が仲村さんに服を脱がされて佐伯さんの体操着を着せられるシーンはカメラワークを上手く利用してた。ここだけアニメの技法に寄ったカメラワークなのは逆に実写では出し切れない部分を表現するためだろう。
  • 原作読んでても思ったけど、仲村さんは春日の本性をこの「作文の代わりに『惡の華』を持ってきた」時点で見抜いていたのだろう。仲村さんの言う(持つ)「変態」というのは本人に自覚が無いんだろうが「人間の奥底に沈んでいる本能的な感情」の一端なのに対し、春日の変態性は仲村さんのそれとは違う。おれはこの作品に関しては「仲村さんは変態になろうとしている普通の人間、春日は普通になろうとしている(いた)特異な人間」という印象をずっと抱いているんだけど、アニメでそれが確信に近付いてきた。
  • アニメとして面白いのはあまりに現実感の強いしっかりとした背景美術の中でキャラクタが浮いてしまっているように感じた1〜2話に比べて今回は風景の中にキャラクタが溶け込んでいるように感じられることだ。BGMの使い方が死ぬほど上手いということも影響の一つとして考えられる。
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