やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 第7話 「ともあれ、夏休みなのに休めないのは何かおかしい。」

  • 物凄く痛々しい夏休みの過ごし方だった。普通ラブコメ作品の夏休みって山とか海に行ったり夏祭りとか楽しむものじゃないのか。林間学校の手伝いという大義名分のもとに捻くれ者達が孤立した小学生を救おうとする、もはや夏休みとか関係ない話の渦中に放り込まれた我々はどんな顔をして見ればいいのか知る術は無かった。
  • 奉仕部の課外活動のような話でありながら結局は雪乃と八幡がメインで立ち回っているので、構造は今までとほとんど変わらない。変化は話に関わる人数と場所くらいだ。
  • このアニメには悪人らしい悪人がいないというか全員が一面から見ればそれぞれ正しい主張を唱えていて、要は見ている人間がどちら側の人間かということで見え方が完全に二分されるというのが肝だったわけだが、小学生の女子グループから外れた子というのは「外された」存在であり従って状況は悪いというように視点が固定される。だから「何とかしよう」という会議には全員が出席していた。
  • 自らの意思で孤立している八幡や性格上孤立することが得策だった雪乃とは違い、鶴見留美は他人の悪意によって孤立させられた人間なので元のコミュニティに戻れる可能性もあるが、誰かが意図的に彼女を戻すことは難しいだろうから恐らくは予告にあったような肝試し的イベントに頼ることになる。