フォトカノ 第7話 「星の笑顔」

  • もはや別の惑星で放映されてるテレビアニメを視聴しているような感覚に陥っているのだけど果たしてフォトカノというアニメにとってはこれが最適解なのだろうか。そもそも残り6話もないのにヒロイン全員攻略なんて芸当が出来るのか。
  • まあヒロインが実原氷里(CV水橋)なので本来なら今回は物凄くテンション上がるはずのシナリオのはずなんだが、そのシナリオとそれを彩る演出が異次元すぎるので手放しに喜べない。
  • 正確にはストーリーの骨格自体は普通なのだけど、装飾部分というか枝葉の伸びた先が国境線超えてるような感じなので温度差が凄い。「氷里が人物の写真を撮れるようにする」という主人公の目的はわかるんだけど、それを達成しようとする過程が理解不能すぎる。ヒロインが通りかかるのを下水道に潜んで待っている主人公とか初めて見た。固定カメラで主人公が踊る様子をひたすら映してるシーンとかもはやホラー。
  • ホラーと言えば氷里の過去回想は冗談抜きにかなり怖かった。あれ意図的にやってるとしたら相当凄い。コンテの湯浅政明のエッセンスがかなり現れている。エグい過去を絵本風に描写するというのはよくあるけど絵本とはまた違った感じなんだよな、特に先生の顔とか。
  • あとカメラを扱っているアニメなのでカメラワークにはかなり意識的で、前述の固定カメラとか突然主人公視点になったりとか、とにかく仕掛けが多くて拾うのも大変なんだが、拾うのが大変なのは仕掛けの多さよりもその仕掛けを覆うくらい表面上に不思議な部分が蔓延してるのが理由。
  • シナリオはかなり駆け足(1話でヒロイン1人攻略するという計画自体が無謀なんだよアマガミ1期を見習え)トータルで見れば純正な水橋成分を補給できる良回だった。