ゆゆ式 第7話 「3学期っ!」

  • 単純に脚本が良く出来ていた。NHK関係やバラエティ番組の放送作家やってる杉浦理史(ピエール杉浦)が手掛けただけのことはある。池畑博史コンテ演出という良くも悪くも普通の絵作りなのをカバーしてて相変わらずバランスはかなり良い。
  • ゆゆ式は稀に下ネタが入ってくるんだけどそれが逆にこちら側が理想とする日常系アニメの女子高生像を破壊していて面白い。あくまで市場のニーズとかは完全無視したうえでゆゆ式という世界の中に実在する女子高生たちの内輪の話として全てを処理している。結果的にあざとさや商業主義といった匂いがほとんど排されているので物語的には個人制作っぽい雰囲気がある。bandcampで投げ銭制で販売されてる音楽みたいな(よくわからん)。
  • 今回は基本的に言葉遊びをメインにした話だったんだけど「遊んでる」ということをこちら側に意識させないようにしてるのが構成(脚本)の上手いところだろう。ゴリラの話の後にワンクッション挟んでチョコレートのくだりやったりとかそういうの。
  • 久し振りに3人が部活やってるシーンもあったりして内容は充実してる。ただコンピュータ室の描写が最高にクールだった1話に比べるとどうもショボく感じてしまう。作画監督がまじろだったので全体的に良かったんだけどやはりコンテはかおりがやった方がいいと思う。