ゆゆ式 第8話 「2年生になりました」

  • 絵はめちゃくちゃ普通になってしまって残念だったけど話自体は面白かった。やっぱかおりとか橘正紀がコンテ切ったほうが絵的には凄く面白いんだよなーと思いながら見てた。1話も今回も季節的には同じ春なのになんで今回は1話のように画面が白っぽいんだろう。ちゃんと紫光の処理とか引き継いでほしい。これが分業の悲劇というやつか。
  • 回想で文化祭とか夏祭りとかを処理するのは非日常よりも日常を重視しているという意識が現れている。普通の日常系作品なら文化祭とか夏祭りは日常の中の非日常的イベントとしてアクセントのように用いられるのだけど、ゆゆ式はそういった非日常的なイベントをほとんど使わずに日常だけで物語を成立させていて三上小又すげーと感心してしまう。
  • 日常系のアニメってだいたい日常と非日常イベントを分離させてるんだけど(教室での談笑と海や山での行楽とは切り離される)、ゆゆ式は日常という大きい枠組みの中にごく稀に発生する非日常的イベントを包括しているので全てが地続きに見える。夏休みや正月ですら日常の一環と位置付けているのは凄いんだけど確かに現実では全部地続きなんだよな。
  • 今回言葉遊びを仕掛けたのは縁たちではなくふみだったというのが大きい。縁たちのグループとふみたちのグループとが近接するんだけど合体はしないというのは女子高生らしい距離感でああ派閥ってそうだよなーと納得した。でも原作よりも佳が丸くなってる感じがしてこれはキャラデザの田畑壽之の功績が大きいと思う。女体好きらしいし。