ちはやふる2 第二十一首 「なこそながれて なほきこえけれ」

  • ちはやふるが凄いのは少年漫画の戦闘シーンのみを抜き取られたような緊迫感のある話がずっと続いていくことで、創作された物語において緊張と緩和は基本中の基本なんだけれどちはやふるに関してはその基本は完全に無視されている。1期の頃はまだ物語に起伏があったんだけど、2期は毎回緊張が続いてるので力を抜く場面がほとんど存在しない。
  • ちはやが詠み手の声を聴いてから札に触れるまでの演出は良いんだけどパターン変えてこないので最後あたりは「この演出が来たから次はこうなるだろ」という話の展開が読めてしまうのがネック(まあ原作読んでるので内容は全部知ってるんだけど)。
  • 肉まん君と新との試合はどちらにも肩入れしてしまうようなバックグラウンドがあるので客観的に見るのはつらかったんだが、前回の団体戦のことを考えると肉まん君の方に感情移入してしまう。水沢の中でも屈指の報われないキャラクタだし最後の涙は原作よりもらい泣き度高い。