- 何気にここまで目立ったミスがないというか、卒無くストーリーを消化してきた手堅さのある作品なので問題は最終回で手堅さの領域を突き破ってその上の段階まで到達できるかという点にある。狂三・義妹・折紙の抱える問題全てが残り話数で解決できるとは思ってないので何を優先的に片付けて上手く物語を纏めるかという部分でこのアニメの最終的な出来が決まる。
- 敵との公式な戦いは肉弾戦ではなくデートだというのが捻れ構造で、デートがフォーマルなら肉弾戦はまさにイレギュラーなイベントということになる。基本的に精霊側以外は皆平和主義というのがこの手の作品では珍しい。
- 折紙の好感度が最初からマックスなの本当に意味がわからないんだけどそれがさも当然かのように進んでいくので回を重ねるごとにこちら側も「過去に折紙と士堂が何かあった」という様に刷り込まれてしまう。もはや正ヒロインが折紙と言われても疑わない。
- というかこの義妹が生きるか死ぬかという瀬戸際なのにAパートで普通にテコ入れしてるのマジで頭おかしいんだけど何というか得体の知れない余裕が漂っている。その大物のような風格にただ平伏すばかりだ。
- 当然Bパートから一気にシリアス度合い増してくるんだろうなーと構えて見てたら結局ほとんどテコ入れに近くて言葉を失ってしまったもののストーリーはいたって古典的。久し振りに画面に選択肢出てきて「ああそう言えばこういう設定あったな…」と懐かしくなった。
