翠星のガルガンティア 11 「恐怖の覇王」

  • クーゲル中佐は圧倒的な軍事力とか色々使って島の人間を半洗脳状態にして思いのままに操ってると思ったら洗脳まではしてないようなのでそこまでの悪人ではないらしい。まあそうしたら人間の尊厳という問題が生じてそれがヒディアーズの問題と被ってしまうから意図的に避けたというのが事実に近い気がする。
  • キャラクタ描写が嫌味にならないギリギリのラインを突いているのが相変わらず凄いと思わされる部分。ピニオンが前回と今回の序盤で大きく株を下げたところで全責任を負って一人で敵側の船に移送されるという処置を採る。3話あたりで出てきた女海賊を再び活用する展開の柔軟性も見受けられる。
  • ただ血の気の多いはずのピニオン側の船団から誰も反乱を起こさなかったのはやや拍子抜けだった。一人くらい牙を向いて中佐側の人間に排除され止む無く降伏を受け入れる、という展開かと思ったんだけどそうなると事前情報の「人が人為的に死ぬことはない」ということに反するので最初にレーザー砲という圧倒的戦力差を見せ付けて降伏までの流れをスムーズにしたんだろう。理には適っている。
  • クーゲル中佐の言うところの「大規模啓蒙活動」とはつまりガルガンティアを降伏させ自軍に取り込むということであり、元々ガルガンティアに居て多少の帰属意識も生まれているであろうレドが中佐の提案に対してどんな行動を取るか、またガルガンティア本当とどのようにケリをつけるのかが最終回までの課題。