惡の華 第十二回

  • 言いたいことは山程あるけど基本的には最終回までもう何も喋らない方がいいのかなと考えていて、それは何故かと言うとこの12話は最終回と密接に繋がっていて両者を切り離す行為は健全でないように思えるからです。
  • しかし春日が仲村を追い掛けるシークエンスの撮影方法や仲村の家で春日を障子越しに写してるのは実写由来だなーと頷きながら見てたり、一方で教室の雰囲気はややアニメ的だなーと首を傾げながら見てたり、今回はアニメと実写との境界線を行ったり来たりするような部分が多くてそれが現実と虚構の線引きを危うくしているように感じた。
  • 元々このアニメは現実ベースに虚構を作り上げたというバックグラウンドがあるのでこの類の指摘は今更感があるのかもしれないけど、ロトスコープは違和感を消すためでも同化するためでもなく、どこまでいっても現実と虚構は重なり合わないということを二次元に依存する人間に叩き込むために用いられているという感じさえあるので(邪推っぽいけど)、今回の表現方法には少し疑問を覚えたという話です。
  • 夏祭り終わりまでやると思っていたけど今からだとどう考えてもそこまで辿り着けない。なのでどこでアニメを終わらせるのか再び考えたら自ずとひとつの区切りが浮かんできたけど、やっぱり惡の華という作品に一定のケリをつけたいのなら中学生編は丸々アニメ化すべきだったよなーと残念に思う。