犬とハサミは使いよう 第壱話 「犬も歩けば棒に当たる」

  • クライムエッジの意思を継ぐハサミアニメかと思ったら凄まじい色物臭を漂わせるかなり危険度高そうなアニメだった。もうOPの時点でイカれてる片鱗は感じ取れるのだけど(畑亜紀が作詞担当してる曲がOPになると良くも悪くも印象強すぎる)、内容もかなりクレイジーだった。話がシリアスで重いというわけでもないのに1話見るのに物凄く体力使う。
  • いや、見方によってはこれシリアスな話なのかもしれないし、SFなのかもしれないし、あるいは突拍子もないコメディなのかもしれない。ここまでジャンル分けというものを極端に拒んでいるアニメはあんまり見掛けないのだけど、最近は音楽もファッションも(日本で)複雑化していく傾向にあるので、こうしたアニメが出てくるのは時代の流れにおいて必然なのかもしれない。
  • コンテや演出に関してはわりとギャグアニメの作風に近くて(久し振りに高橋幸雄の名前を見た)、だからこれは真面目に考えるだけ無駄なのかなと思ったら内容そのものは案外筋が通っていて、そこらへん全部歪んでいるのでもう訳がわからなくなる。考えれば考えるほど泥沼に嵌るというやつだ。
  • 正直1話を見ただけではこの先どのように話が転がっていくのか全く想像も出来ない。というかこれあと10話以上続けられるのかという疑問がある。主人公が犬(動物)になるという設定は珍しいわけではないんだけど、犬になるまでの過程となってからの物語が異質過ぎる。先が読めないという意味では優秀。