たまゆら〜もあぐれっしぶ〜 第3話 「写真部 本格始動、なので」

  • 作画がところどころおかしかったけど(Aパートにおけるキャラクタの異様な首の長さとか顎周りとか)、それを除けば概ねいつも通りのたまゆらだった。部活紹介の時に壇上でぽってがどもってしまう辺りの痛々しさをOPで包み込むのは上手い戦略だった。脚本も山田由香が担当してるだけあって圧倒的安定感がある。
  • プロという否が応でも撮った写真が評価され他の写真と比較され優劣が付けられてしまうフィールドを目指すかなえと、写真を撮るという行為そのものに1期で喜びと意味を見出したぽって、この二人がどのラインで交差するのかというあたりに焦点が絞られると思ってたんだけど、かなえというキャラに関して2話目の時点でミスリードされていたことに気付いてから見方が変わった。
  • かなえの撮った写真が入賞していたのと、ぽって達の中で勝手に組み上げられたイメージが混ざり合って、ろくに喋ってもいないかなえのことを「プロを目指している」ものだと先入観を抱いていた。そもそもぽってが写真部を勝手に作ったこと含めてぽってに対して敵対心を抱いているというところから間違っていて、そうした誤解や蟠りがBパート後半で解消されていく。こうした悪意のないすれ違いから繋がりを深くしていくというプロセスに佐藤順一の精髄を感じられる。
  • 先生達によって半ば強制的に写真を出展することになったぽってだけど、堂郷から与えられたきっかけに対してただ受け入れるのではなく、そこに自分の意思が介在していることを自らの口で伝えるところに1期からの成長が窺える。自身の思いを臆することなくかなえに語ることが出来たのも対人関係における成長の証左だ。