有頂天家族 第三話 「薬師坊の奥座敷」

  • この物語の一つの山場に向けての助走となる回。風神雷神の扇という最後まで鍵になるアイテムを登場させたり、金曜倶楽部が実在する会であるということを印象付けたり、原作における重要な部分をほぼ拾ってきたという感じ。
  • 1話では矢三郎が赤玉先生を見上げるという構図だったけど、今回は赤玉先生が矢三郎を見下ろすという構図だった。主体によって構図を使い分けて、1話と3話で対比できるようになっているのは継続して吉原がコンテ切ってるからだろう。
  • 母ちゃんが男役の姿ではなく普通の母親としての姿に戻ってて、矢三郎が水に落ちた一瞬だけ母ちゃんの姿が男役に戻るのは面白かった。あれ原作には無いけど「変身した姿によって若干身体能力に変化が生じる」という設定の伏線で、これが恐らく9話あたりで回収される。
  • 原作読んでた時は天狗は狸に強く、狸は人間に強く、人間は天狗に強いみたいな三竦み構造なのかと思ったら下鴨家の父ちゃんが人間達(金曜倶楽部)に鍋にされて食われたという説明が出てきたので構図としては上から天狗、人間、狸のピラミッド型に近いことがわかった。
  • 次回の擬似戦争の演出によって今後への期待値がまるで変わってくるので腕利きの人間が演出担当してほしい。P.A関連だと橋本とか篠原とか。