きんいろモザイク Episode 4 「あめどきどきあや」

  • 毎回最上級に美味い高級料理食べさせてもらってるという感じで全く文句無し。4話連続でこのクオリティを維持できているのははっきり言って異常なんだけど、下地がしっかりしてるし原作からアニメにする時にはアニメ用に構成し直してるので4コマ漫画原作アニメ特有の「断片的に小ネタを流してる」感もなく一つの筋の通った物語として成立している。
  • 今回はカレンと忍の仲の良さにアリスが嫉妬するという要素がメインなんだけど、普通に考えて一度ホームステイしただけの関係で国籍も違う忍より子供の頃から付き合いのある同じ国出身のカレンの方が仲良いはずで、そうならないのは「昔はアリスが姉でカレンが妹のような関係だった」という過去が影響している。このネタばらしを「ネタばらし」だと視聴者に意識させず自然と過去回想のひとつとして物語に織り込んでいるのは上手かった。
  • 忍・アリス・カレンの他に綾と陽子の二人の微妙な距離感をはっきりさせるという点でも重要な回だった。ゆるゆり以上マリみて未満の間を探っているというような名状し難い関係が良いので現状維持を貫いてほしい。あとこの話では忍が裏で黒幕として全てを操っているという、日常系作品ではあまり見られない「意図的にキャラクタを隠す」というネタの発展系として興味深い。話の作り方としてはミステリに近いような。
  • 日常系作品にありがちな第三者目線の欠如を「日本人と外国人」という括りに関連した「日本人から見た外国人」あるいはその逆という視点を導入することで上手くカバーしてるんだけど、アリスとカレンの存在が浸透してくることで徐々にこうした視点が無くなっていくので(原作3巻時点でかなりネタ使い尽くしてる感がある)先生以外のサブキャラとかもっと出していけばいいと思う。