〈物語〉シリーズ セカンドシーズン 第懇話 「つばさタイガー 其ノ伍」

  • 今まで狙い過ぎててやや臭みがあった演出がここにきて純粋な「物語を引き立てる」演出にベクトルを変えたことによってかなり見やすくなってる。元々物語シリーズはコンテからしてもう芸術作品を作ろうとしてる意図が伝わってくるし、アニメーション=動画 の図式を完全に崩そうとしているのもわかるけどそれが足枷になっていたのも事実で、今回ようやくその枷を外して一歩進んだ(影縫のときの戦闘は色彩設定とか凝り過ぎてて既存の枠から抜け出せてなかった)。
  • やはり物語シリーズといえば阿良々木暦だろという認識を自らの存在で証明したので主人公は羽川でも戦場ヶ原でもなく阿良々木暦にこそ相応しい。今まで一度たりとも登場していなかったにも関わらず圧倒的な存在感である。
  • 羽川に関しては結婚云々が重いのではという意見があるけど羽川は生まれてから家族のいない人間なので、最終的に家族を欲するというのはごく自然なことだろう。戦場ヶ原と羽川の2人で戦場ヶ原を選択する暦のことは未だに理解し難いけど本人達の中で完結してる話なら掘り返す必要も無い。