有頂天家族 第五話 「金曜倶楽部」

  • 表現し辛い動きを完全にアニメーションとして再現出来ており作画方面に関しては手放しで絶賛せざるを得ない。ストーリーもしっかり先を見据えて構成されており、原作小説とアニメとがそれぞれ独立してるのではなく要所で結び付いてる。
  • 金曜倶楽部の話はラストに直結するので鍵となる部分をどう見せるか、そこで今後の展望がはっきりしてくる。淀川教授が思い描いていた風貌・声とだいぶ違っていたのがアレだったけど、金曜倶楽部が基本的に悪い人間だけで構成されているわけではないという事情とか、矢三郎を含め狸は色んなものに化けられるという設定を自然に提示していて過不足ない脚本だった。
  • 狸(母ちゃん)の愛くるしさが120%表現されててこれは今のところアニメ最大級の功績だと思いました。
  • このアニメは夕方の風景を描くのが上手いという印象がずっとあったのだけど、今回で夜もいけると判明した。満月の夜に弁天を矢三郎よりも僅かに上の位置に立たせて斜めから映すラストのレイアウトが素晴らしい。
  • 次回予告で布袋=淀川教授とバラしていいのか、と思ったけど本編の時点で「雷を怖がる狸を助けた」というエピソードとAパートの母ちゃんの言葉から推測できることだし、原作読んでた時ですら察しはついてたのでさしたる種明かしでもないと判断されたんだろう。