きんいろモザイク Episode 6 「金のアリス、金のカレン」

  • これもゆゆ式と同じ系統で(ゆゆ式本体もちょうどこのアニメに出てきた)、キャラクタの可愛さというのは本来視聴者に向けてアピールされるものなのだけど、アバンでわかるようにそれぞれの持つ可愛さというものを視聴者ではなく他のキャラクタに向けてアピールするという形式で、そこに視聴者の存在は意識されていない。ある人物の会話は他の誰かの反応を引き出すためのものだし、そこには共通認識としての笑いは必要なく、仲間内で楽しめればいいという方向性で固まっている。
  • アリスの日本語ボキャブラリーの幅広さはかなり疑わしいのだけど、まあカレンが片言の割に正しく日本語を運用出来ているのでそこらへんの明確な設定とかないんだろう。ちなみに全てのキャラの中で最も日本語に気を遣ってるのは綾なんだけどアニメではそれが表に出ていない。
  • 夏のイベントを一気に消化してきたので気付いた人も多いと思うんだけど、5人が学校外で遊ぶ時に一旦集合する場所って駅前に固定されていて、ここから「近場で遊べる場所がほとんどない」ということが推測される。一応モデルとなってるのは臼井とか実籾あたりらしいけど行ったことないので娯楽施設とか無いのかは定かではない。
  • 山で遊ぶAパートと夏祭りと花火をやるBパートは本質的に同じことをやってて、それをカバーするためにBパートでは5人の他に勇や先生を投入している。まあアリスと忍の関係は変わらないしカレンが忍と似たポジションになってたり陽子と綾がくっ付いて行動してるのも同じなので、要はイベントが変わってるだけと思えばいい。
  • 花火というのは様々な作品で「夏休みの区切り」として扱われることが多くて、このアニメもその例に漏れず花火の後にCパートを挟んで次回から学校再開となっている。花火は打ち上がってから消えるまでが明確で、しかも終わりの瞬間がはっきりとしているから夏休み終了の区切りに用いられるのだろうとあれこれ考えたけど外国とかでは全然違う扱われ方なので、このアニメは外国という要素を日本の中に全部包み込んでるんだなーとわかる。アリスが日本語をほぼ完璧にマスターしてるのがその証左(カレンは「外国」を意識させるための要員)。