銀の匙 第六話 「八軒、御影家に行く」

  • 漫画だと淡白に感じられた話がアニメだと奥深く見えてくるのは昔から体験してることなんだけど、その都度演出とか音楽とかの影響の大きさを感じられる。演出のせいで死んでいった数々のアニメの屍を乗り越えて我々は生きているのだ。
  • 命を食らう問題については恐らく人間自体が死滅するまで議論が平行線をたどって決着はつかないはず。結局動物の肉を食べるというのは個々人の問題であって万人に強制すべき話では無い。
  • 農場経営、そもそも農業従事者の減少というのは遅くても2〜30年後には確実にぶち当たる問題で、最近だとTPPのせいでますます農業に不利な方向に傾いてきているのだけど、多くの人がそういった問題にあまり関心を持っていないのが一番やばいので、そういう意味でこのアニメってのは(本来の意図とは別に)上手く視聴者に働きかけている。
  • もちろんスノッブ臭漂う作品ではないし、農業に焦点を当てて社会的な問題をオブラートに包みながら浮かび上がらせるというやり方は間違ってはいない。おれがそこまで好きにならないのは単純にこの手の作品に飽きたというだけかもしれない。