とある科学の超電磁砲S #18 「お引越し」

  • アイテムの面々がまた出てきたことに感動を覚えつつ、その出番の短さにあーやっぱそういう扱いなのかという諦念が襲う。結局光は光、影は影という王道の物語の呪縛からは逃れられず、影は美琴の中の妹達への感情と代替して処理してしまったが故に単体でアイテムという影を描くのは難しくなっている。
  • 春上はやはり物語の進行上邪魔になってしまうキャラクタなので左遷されたと考えていいと思います。超電磁砲2期は約1クール半使って妹編を描き、それは別れからの出会いという方向性であったがために親しい人との別れをここで挟む必要があったし、春上はそれにうってつけのキャラクタでもあったということか。
  • 今後はオリジナル展開で進むことが提示され、話の種や伏線が各所に配置されて「春上との別れ」というあまり広げようのない話に上手く肉付けを施している。アイテムを実験台にしていた研究者や金剛と接触した男、更に謎の金髪少女といった禁書フレーバーを醸し出すいかにもなキャラを出しまくっている。
  • ラストで枝先を帰らせて初春と春上の別れを演出するのは(枝先には悪いけど)良かった。まあ正直1期の記憶とか薄れてきてて2期ではほとんど春上の出番が無かったので感動できるほど気持ちが高まってはいなかったんだが、演出の力で自然に落涙に持ち込んでてやはり高島大輔の力量を再確認した。高島大輔といえばこの前一挙放送やってたカレカノ22話の演出とか良かった。