たまゆら〜もあぐれっしぶ〜 第8話 「あの日の遠い約束、なので」

  • 前回がぽっての過去の記憶を辿る縦軸の話だったのに対して、今回は初めから確固とした記憶があって、その記憶の中で親友と交わされた約束を果たすという横軸の話。原作もシリーズ構成も佐藤順一なのでこれは恐らく意図的な配置だろう。このアニメの完成度高い話ってほとんど縦軸の話に集中しているので横軸は息抜きと考えていたんだけど、ちひろという歩く感動屋の存在で話の隅まで浄化されていく。
  • 写真展の話と子供の頃の秘密基地の話、全く相入れないように見せかけて最後に交わるというプロットが綺麗だった。タイトルに「もあぐれっしぶ」を冠しているのでぽってが様々な行事に積極的に参加する姿勢を示すことは自然になる。積極的になる最大の理由がかなえという部員を抱えたことにあるので「2期になって急激に成長した」という事実と納得できる。
  • さよみからの誘い=強制的にハプニング発生という等式はこの2期で打ち砕かれたわけだが、さよみからの誘いが記憶の引き出しを開く鍵になってきたのはいよいよこの物語も佳境に突入したということかな。
  • ラストでhitotoseの時のOPを流すというのはぽってとちひろの二人の繋がりが初めて提示されたのがhitotoseの時だったからだろう。秘密基地という場所で二人の約束を果たした瞬間に「おかえりなさい」というタイトルの曲が流れるのはさすがに狙い過ぎてる感はあるけど、このアニメは何やってもあんまりやり過ぎという印象を受けないので役得。