戦姫絶唱シンフォギアG EPISODE 9 「英雄故事」

  • アフレコと同時に歌うという高等技術を完全に発揮できているのは今のところ高垣一人なんだけど、シンフォギアはむしろ「下手でも勢いがあれば押し切れる」という方式が確立されているので技術の差はあまり関係ない。
  • で、なぜこの「アフレコと同時に歌うという高等技術」のことをいきなり話したかというと今回はシンフォギア史上最大の面白さを誇るシークエンスがあって、それが歌と密接に関わっているからである。
  • そもそもシンフォギアは1期から今までずっと歌いながら戦っていたのは全員女性だったので「歌うのは女性」だと知らないうちに刷り込まれていた。これが今回のための長大な伏線だとしたら本当に凄いんだけど、ゴリラのような見た目の指令(男)がポリスストーリーの主題歌を走りながら歌う絵を見て笑わないのは到底不可能だった。加えて修行シーンすらギャグっぽくてしばらく笑い転げてたんだけど、よく考えたら響は死ぬ一歩手前だし未来は誘拐されてるし笑ってるような状況じゃなかった。
  • クリスが飯食ってるシーンが超良かったという以外は基本的なお笑い路線のシンフォギア。まあクリスチャンは飯の食い方が汚ない(行儀が悪い)という史上最大級の重要な情報が得られたのでもはやシンフォギアから得られる有益な情報はないんじゃないの。
  • しかし相変わらず引きだけは冗談じゃなく物凄く上手い。ヴァルヴレイヴと同じ系譜に連なるのは間違いないんだけど、個人的にはこっちの「話が飛躍し過ぎない程度に抑えて先の読めない展開を繰り出す」というスタイルの方が好み。