- この時のために今までげんしけんを見てきたのだと思わされるような説得力のある完成度。アニメの中では4年越しくらいなんだけど、現実世界では約10年越しに斑目が春日部に思いを伝えられたということになる。結果は完全にわかりきっていたけれど、それでもここまで漕ぎ着けて自分を縛り付ける過去にしっかりとけじめをつけたことで斑目はげんしけんという場所からようやく解放された。タイトルのようにこれが最終回であってもよかった。
- コンテと演出がここまでエモーショナルなのは極めて珍しくて思わず鳥肌が立ってしまった。コンテがほとんど人間の視点を意識しているアニメ自体最近あまり見掛けないんだが、部室へ続く細い通路を春日部視点で描いたところからもう既に「ほとんど第三者目線で斑目と春日部の物語を描くことをやめた」というフェーズに移行していたのに気付くのには多少時間がかかった。