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神のみぞ知るセカイ 女神篇 FLAG 12.0(最終回) 「初めて恋をした記憶」&総評

原作を読んでいた時には女神編にそこまでの面白さを見出せなかったのでやはりアニメは偉大なのだと感じました。初期のようなオムニバス形式がベストだという考えが解消され、ひとつの物語を根幹に据えて桂馬が奔走するという形式も悪くない、それどころか非常に良いと思い始めた。今やってる(雑誌連載してる)話は女神編より面白くないとおれの中で決定付られているのだけど、これがもしもアニメーションになったとしたらまた評価も変わってくるのかもしれない。

このシリーズは1期から演出が凄いのと制作マングローブの絶妙な安定感で近年鳴かず飛ばずだったサンデー連載アニメに光を与えた作品、という印象をもっていて、2年近くの間をおいて制作された3期でもその印象は良い意味で変わらなかった。最終回に関してはギャグモードに振り切れていた1期2期と終始真剣なまま貫き通された3期、どちらにも違った良さがあるんだけど、個人的には3期最終回の桂馬とちひろとの別れのシークエンスが原作の100倍良くて感動してしまった。劇場作品かと見紛うほどの作画の素晴らしさと溜めの演出は実写では表現できないアニメーションの極致だろう。あとライブシーンの最中に白い羽が舞い落ちるシーンやちひろが泣くところも良かったな。

全編通して駆け魂隊とヴィンテージたちの闘いがほとんど描かれなかったのはやはりこの作品がそうしたファンタジー寄りの世界よりも「どんな女性も落とせる能力を有している神様のような男」が女性を落としていくことをメインにしているからだろう。ヴィンテージたちの侵攻を阻止する手段として女神を覚醒させるなどという話も結局のところ女性を落とすという目的に行き着くわけだし、そこにこの3期のような壮大なバックグラウンドを付加してその上に沢山の小さな物語を乗せていくと奥行きが生まれる。同作者の『聖結晶アルバトロス』(おれが好きだった漫画)にも似たストーリーがあったのでそこから発展進化させてるのだろう。

アニメの最後に1期のEDが流れてきたことでこの『神のみぞ知るセカイ』というアニメが本当に終わってしまったのだなと実感した。3期の終わりというよりシリーズの終わりという感覚。正直なところ全部見終わって1期2期よりもこの3期女神編の方が好きになってしまっていたという事実に自分自身でも驚いている。しかしここまで完成度高いものが作れるならやっぱり4期もやってほしい。ハヤテが4期までいけるのだから神のみだっていけるだろ。