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ロウきゅーぶ!SS The 12th game(最終回) 「智花(キミ)がいるだけで」 &総評

まさしく燃え尽きたというに相応しい内容だった。スポーツアニメという皮を被った小学生偏愛アニメに心揺さぶられる日が来ようとは思わなかった。自分のおっさん化が進んでいるのか単純にアニメの出来がとても良かったのか判定に困るのはともかく、ネタに走らない一進一退の真剣勝負を見せつけられたので小学生にこれといった思い入れも固執もない人間が見ても楽しめた。「小学生は最高だぜ!!」というアウトラインすれすれの台詞さえ最終回の決勝戦を見終わったあとなら完全に合法の決め台詞に思える。

バスケの試合における作画枚数はそこまで多くない代わりに、動かす部分と止める部分をしっかり定めてキャラクタのモーションを重点的に描くことで躍動感とドラマ性のある試合を表現することに成功した。アニメは決して作画枚数増やしてただ動かせばいいというわけではないし、逆に枚数を絞ってもいくらでも素晴らしい表現が生み出せるということを証明してみせた。

最後に6年生チームが硯谷に負けるのはかなり意外だったんだけど、この負けによってBパートからの展開の破壊力が尋常じゃなくなった。最終回に関しては今期作品の中で最も素晴らしかったと断言できる。昴のプロポーズとかさえ蛇足に思えてしまうくらい試合内容とその後の体育館でのシークエンスが完璧だった。スマプリの運動会の話でなおがラストでコケて負けてしまった話とかでも涙腺破壊されたので、おれは単純な勝利よりも試合に負けて勝負に勝ったという話の方に心掴まれてしまうのかもしれない。

6年生チーム全員が小学校を卒業して中学生になってしまったので恐らくこれでロウきゅーぶという作品はおしまいということなんだろう。実際原作も終わってるし。考えられる可能性は5年生チームが進級して6年生チームになり、葵をコーチにして硯谷にリベンジするという新シリーズか。5年生チームにも個性的なキャラクタが揃っているのでこれは問題なく実現可能だろう。3年後くらいでもいいのでやってくれないですかね。