キルラキル 第一話 「あざみのごとく棘あれば」

作画がとにかく凄いという第一印象が最初から最後まで続いたのはこれが初回だからなのかそれともこのアニメが元々持っているポテンシャルなのか。終始テンションが高いのと独特な演出やキャラデザではっきりと好き嫌いが分かれそうだけど今までにこれより独特の世界観を作り上げてるアニメを数多く見てきてるので嫌悪感はない。ただこの勢いに最後まで付いていけるかどうかがひたすらに不安でならない。

てーきゅうのようなスピードで約25分間突き進んで行くので情報密度と体感時間が全く釣り合っていない。普通のアニメなら2話〜3話くらいかけてやることをたった1話で済ませているので焦ったさを感じないという長所はある。スクールカーストの説明とかハサミの能力とか四天王的存在とか、必要なことはこの1話目で粗方説明してしまったのであとはただひたすらストーリーを高速で進めていくだけなのかな。

タイトルの『キルキラル』ってのは「(ハサミで)切る・切られる」と「(服を)着る・着られる」が掛かっているダブルミーニングだと思っていたら「『キルキラル』じゃなくて『キルラキル』ですよ」と訂正されて死にたくなった。まあそれが何だってんだという話だけど、しかして制服を着るという行為は単純に己の位を誇示するだけでなく自分に見合った能力を得られるということに繋がるので、主人公は服を次々にグレードアップさせていって強くなるのかなーという放送前に抱いていた推測は外れてしまった。

主人公の友人であるマコや四天王のキャラ付けがはっきりしているので何だかんだ最後まで見続けてしまう。マコはてーきゅうの某ピンク髪のキャラと完全に被ってるんだけど見ていくうちに印象が変わるかも。あと次回予告で判明したようにこのアニメは主人公が次々新しい敵と戦っていくっぽいのでウテナやスタドラのような楽しみ方もできそう。