革命機ヴァルヴレイヴ 2ndシーズン 第13話 「呪いの絆」

いきなりわけわかんねえ戦いやってるなーと傍観していたらナレーションで全部語っちゃってて、結局絵で説明したいのか言葉で説明したいのかわからなかった。まあそういう不安定さもこのアニメの味と捉えるかどうかでだいぶ見方も変わってくるだろうが、どうも1期の時の「何がやりたいのかさっぱりわからんが取り敢えず面白い」というあの感覚が消え去っていたように思える。ハルトとサキ、エルエルフとショーコというカップリングがすでに出来上がっていたりするのは時間の流れを感じられて良かったのだけど、急にエルエルフが「ルーンが無くなった!エネルギー切れだ!」とか言い出したのはさすがに伏線張っとけやとは思いました。

ハルトが人を襲う理由を一応合理的に設定していた。「ハルトが人を襲うのはルーン(ヴァルヴレイヴのエネルギー)を欲しているから」「ルーンは人間から摂取できる」「ヴァルヴレイヴ動かせなきゃどうしようもないのでハルトは人からルーンを摂取することを決意する」まではいいんだけど、そこからハルトが「おれはエルエルフからしかルーンを摂らねえけどそれでいいよな」つってエルエルフが無言で肌を露出したあたりで悲しくなった。別に悪くはないんだけど。

ヴァルヴレイヴ全ての呪いをハルト一人が背負っているけどルーン(ヴァルヴレイヴ起動のためのエネルギー)はハルト一人がちょっと人に噛み付いて血を吸うだけで全機ぶん賄えるってのはどうにも都合良すぎてうーんうーんと唸っていたんですが、そもそもそのルーンのことや摂取方法をエルエルフが初めから知っているならハルトが自ら「人を襲ってしまう」と認識した時に説明しろよという突っ込みどころがでかすぎて他の些細なところが全て吹き飛んだという感じです。

とまあ1話目から尋常ならざる数の突っ込みどころがあってヴァルヴレイヴ平常運転、非常に微笑ましい限りなんですが良い加減真面目にやってくれないと我々としてはこのノリに疲れてしまいそうで怖い。最初にぼんやりとした大枠を設定して話が進むにつれて矛盾点を消していく、という構想なのかな。