『ソウルイーター』という作品を見たことがない(知識がない)おれのような人間にもやさしい作りだったので難なく視聴できた。主人公たちは女性同士のグループだが普通に男もいるしフリージングのような殺伐とした世界でもない。やや丸みを帯びた艶やかなキャラデザは作風に合致しているし、シナリオも自由度が高い。
『ソウルイーター』のほうで登場していたキャラクタを主人公の先輩という位置にすることで多面的な視点を得られ、学園ものらしく同級生を多数用意することで物語の幅をいくらでも広げられるようにしている。メイン3人の関係性も今のところ知り合いから友人の中間に収束しているが、重要なのは「武器」と「職人」の二人一組での行動が主になるので、3人だと1人余ってしまうというところだ。主人公のつぐみが武器、めめとアーニャの2人が職人なので、めめとアーニャがつぐみを取り合うという形になる。こうした捻れた関係性がシリアスな方向に進むのか友情努力勝利の範疇でケリをつけるのか、というあたり。作風からして後者っぽいが。
もしかしたら今期の中で一番まともなアニメなのでは、という気がする。まあケンイチとかジョジョを王道ととるか異常ととるかで変わる話ですね。それはともかく散々「ソウルイーターのマカは棒だった」と言われていた小見川千明の演技を確かめて見たんですが特に棒とは感じられなかったので訴訟を起こします。
