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ハロー!!きんいろモザイク 第02話「プレゼント・フォー・ユー」

最高でしたね。生きるということはつまりきんいろモザイクを視聴することなのです。神を信じるな、きんいろモザイクを信じろ。


以下雑感など。


■色鬼

今回の冒頭は挑戦的だった。まず久世橋先生の生活の一部分を描いた後、登校時にカレンからシュシュを貸してくれと頼まれる→色鬼のために必要だったとわかる、という内容なのだが、ここでは必要最低限の言葉や動作以外の全てが省かれている。例えば、カレンは久世橋先生に対して「色鬼です」としか言っていないのだが、久世橋先生はその言葉で全てを理解する。カレンの台詞には「色鬼なのでピンク色のアイテムがないと捕まってしまう、だからシュシュを貸してくれ」という意図が込められているわけだが、これを「シュシュを見せられて平伏する忍」「アリスの服を掴んでいる陽子と綾」という2つのシーンを見せるだけで説明しているのだ。ここには極力長々しい台詞を省いて登場人物たちの姿を多く見せようとする意図が窺える。


■「ゴマ」について

Aパート序盤、アリスが辞書で調べた「ゴマをする」から発展していくゴマ。日本語の知識が豊富で、かつ辞書を引いていたアリスは「ゴマをする」の意味を理解した上で、カレンにゴマの話を振るのだが、肝心のカレンは食べ物のほうのゴマにばかり注意が向き、日本的なマイナスの意味での「ゴマをする」の「ゴマ」のことを知らない。だから単純にみんなゴマが好きだと思っているし、その流れで久世橋先生にゴマをプレゼントする。一方、久世橋先生視点では「ゴマをすっている」とまではいかないものの、カレンの行動に「何らかの目的があってやっているのでは」と勘繰っている(Bパートで久世橋先生が見た「カレンが右手に肉を、左手にムチを持って虎を手懐けている」幻覚はそうした「ゴマをする」というところから来ている)。この二人の視点から映しだされる「ゴマ」の違いが、Bパートラストにおけるゴマと関係ないぬいぐるみのマスコットを久世橋先生にプレゼントするシークエンスに収束する。ここでゴマをすっていたのではなく「久世橋先生の笑顔を見たかった」のだと明かされるのだが、つまりゴマは久世橋先生に仕掛けられたミスリードでもあったのだということも分かる。ちなみに、烏丸先生の「オープンセサミ」というギャグに忍だけが反応したのは、先生が「生徒たちの間でゴマが流行っている」という勘違いをしているのに対し、忍はおそらく『アリババと40人の盗賊』のほうに出てくる、本家の「オープンセサミ」という合言葉を想定していたものと思われる。


■忍がアフタヌーンティーパーティにこだわる理由

唐突にティーパーティを開催すると言い出した忍。意気揚々と計画を語る忍に対し「欲張りすぎじゃない?」と心配する陽子。これに「わたし、このお茶会に人生賭けてるんです!」と反論した忍に対し、「なぜそこまで!?」と陽子・綾が突っ込みを入れるのだが、この答えは忍の口からは明かされない。その理由はこちら側が判断するしかないのだ。で、ここで思い出して欲しいのは、忍は決して「金髪」だけが、あるいは「金髪美少女」が好きなのではないということだ。金髪美少女のアリスやカレン、彼女たちの背景となっているイギリスの文化にまでその興味関心は及んでいる。それは前回の1話ラストでも少しだけ触れられていた。簡単にイギリスに行けない現在、イギリスの文化に触れる手段としてアリスたちとのティーパーティを開催しようと目論んだわけだ。現に、アリスがずっと緑茶を愛飲していたため「イギリスは紅茶」という事実を最近まで知らなかったと忍は語っている。


■伏線回収

「ケーキスタンドとしても使えるから大丈夫」と言って岡持ちを持参してきたカレン。久世橋先生が話している時に他のことを考えたり(1話、「熊と虎ではどちらが強いのか」)、授業中は基本的に居眠りしていたり、およそ真面目さとは縁遠い性格なのだが、他人のことを思い遣る性格も人一倍強い。今までは意識的に避けていた久世橋先生が昔の自分に近いと分かってからは積極的に話しかけるようになった。そしてカレンは久世橋先生にクッキーを渡す前にちゃんと「今までお菓子をもらっていた」友達にクッキーを渡している。きんいろモザイク1期の段階からカレンは綾たちから「貰ってばかりいてはダメ」と言われていたのは周知の事実だろう。つまり1期から張られていた伏線がここでようやく回収されたのだ。


■久世橋先生の明確な変化

これまでは何らかを注意するときにしかカレンに話しかけなかった久世橋先生が、法被を作る授業で初めてカレンに「分からないところがあったら相談OKです」と話しかける。そしてカレンからマスコットをプレゼントされ、今まで努力しても出来なかった自然な笑顔を生徒たちの前で見せられるようになった。内に秘めたままだった言葉や感情がどんどん表に出てくることで、他の生徒達も久世橋先生が怖くない、それどころか優しい先生だったということに気付く。1話で提示した「つながり」を持つためのきっかけがしっかり生かされている。


■綾の法被「太陽」の意味

カレンが「個性の表れ」と言ったのがキー。綾の個性は陽子の存在に寄るところが大きい。言うまでもないだろうが太陽の陽は陽子の陽だ。別にそれは同性愛とかそういうものではなく、綾の生活の一部に陽子の存在が組み込まれているという意味合いが強いのだが、よく考えるとこれ夫婦の関係とさほど変わらんな。幸せになってくれ。


■初公開されたOP・ED映像
最高オブ最高ウィズ最高フューチャリング最高アンド最高でした。